#1 冒険者登録をしよう
少年がドアを開くと、カランコロンカラン♪とベルが鳴る。
ショートコントの喫茶店かよ。
エントランスホールめいたちょっと広めの室内は奥にカウンターがあって、長髪で銀縁メガネの女性がニコニコ笑顔でご挨拶。
「クバモリーゲ冒険者協会へようこそ! 新規のご登録ですか?」
「は、はい」
異様にテンションの高い女性に軽くビビりつつ、少年はカウンターへと進む。
15歳って年齢を考えると身長はやや低め。身体つきも細くて、全体的に頼りない。
「まずはこちらの書類にお名前を記入してください」
書類と羽ペンを手渡されて、言われるままに署名する少年。
おまえはアレか、場の空気に流されてすぐに高級羽毛布団とか買わされちゃうタイプか。
「できました」
女性は書類にざっと目を通す。
「ノスビー・グリーンブランさんですね。よろしいですか?」
「はい」
「それではノスビーさん、改めてはじめまして! わたくし、新米冒険者さんをサポートいたします、ナビゲーターのモビィと申します。よろしくお願いしまぁす」
「こ、こちらこそ」
テンションに圧倒されるノスビーをスルーして、モビィは一方的にしゃべり続ける。




