表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/38

14話

不良さん達との争闘、もとい、一方的な掃討から数週間経過し、僕達は平穏な学校生活を過ごしていた。不良さん達は、もがきながらも、学業に勤しんでいる……らしい。


そして、僕は、休日を迎えた今日、小明と街中を歩いている……。


~昨日~

「凌、明日は文音とのデートやねん!」

優君が、テンション高く叫んでいた。

「良かったやん!」

僕も肯定の応答をした。優君は、文音ちゃんの前では愛想無しの態度を見せているんだけど、素直じゃないんだよね、彼は。本当は、文音ちゃんが……なんだよね。

「何、他人事みたいに言うとんねん?」

優君の顔には、悪戯めいた表情が浮かんでいた。

「へ? 優君が文音ちゃんとデートする、それだけとちゃうんか?」

僕は聞き返した。

「それはな、凌、お前は、俺が文音とのデートしている間、小明ちゃんと二人きりで行動する、つまりは、俺もお前もデート、ダブルデートやねん!」

優君は、さも俺達グッドアイディアやろ?というどや顔を見せて、語った。まあ、文音ちゃんが小明を言いくるめたんだろうと思う。気ぃ使わせてしもうたな……。

「これは、決定事項やし、お前に断る権限はそもそもあらへん」

優君は、言い切った。


「眞白さん、どこ行く?」

僕は小明に話しかけた。

「黒谷さん、小明でええですよ?」

「そう?」

「文音ちゃんに聞きました。私は記憶無いですけど、黒谷さんとは昔からの関係やって……。私自身も、何や、変な感じですし……」

やっぱ、変やったか……。まあ、記憶が封じ込められる前迄は、名前で呼んどったし、な……。それやったら……、

「小明も、僕の事、名前で呼んで、敬語もやめてくれへんか?」

僕は、小明に頼んでみた。

「わかった、凌君! ほな、行こか?」

記憶が封じ込められても、やはり、僕は小明に振り回されっぱなしは変わらへんな……。少し前の事なんやけど、この二年は、体感としてはそれ以上経っているような感じだった。小明がどうあれ、僕が為す事は変わらない……。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ