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  作者: 稲荷 狐
5/8

五話 ひよ子

読んで頂けたら幸いです。

「え?」

長い沈黙の後の第一声がそれだと、かなりきつい。

「ま、またぁ。龍樹も酔っ払ってるん

でしょお?」

「・・・」

「ほ、本当なの?」

「う、うん。ごめん。」

「まじかよ。」

・・・またも沈黙が続く。

「で、でも。簡単なクエストで、神居

さんが後方の私の隣にいれば、行け

ると思う、けど。」

やはりミミは天使だ。ありがとう神様いや、ミミ様。本当にありがとう。

「まぁ、それなら、何とか。」

「まぁ、大丈夫だろ。そうと決まれば、クエスト、行きますか。」

かくして俺たちはクエストとえと向かった。


「お、おいタッタ。俺らどこに向かってんの?しかもこの荷物なに?」

俺らはクエストに来ているのだが、荷車に、かなり大きめの虫あみ、何か四角いもの、荷車にすっぽりと入る大きさの牢屋みたいな物をはこんでいる。

「だから、ひよ子狩りだよひよ子狩り

。さっき言っただろ。そして今向かっ

てるのはひよ子平原。この荷物はそい

つらを捕まえるための道具。」

おいおいまじかよ、この虫あみのデカさだとかなりでかいぞ。

「うまいんだよなぁ、ひよ子って。」

「え、食うの?」

「当たり前だろ。お前食ったことない

の?ちょーうまいぜ。あの柔らかい肉

がたまらなくてよー。なあ、捕まえる

の五匹だけどよ、多めに取って、俺ら

でも食べようぜ。」

「おっいいね!さんせー。」

「噂をすれば、ひよ子平原が見えてき

たぞー。」

「って、おい、なにもいないぞ。穴しか。」

そこにあったものは、かなり遠くまで続く野原と、所々に空いている穴だけだった。

「その穴に、ひよ子がいんだよ。あ、そうだ。今日のお前の仕事は、ひよ子を捕まえることだ。俺たちで親鳥をなんとかするから、お前は速攻でひよ子を捕まえろ。」

そう言って渡されたのは、さきほど持ってきた四角い箱と、火のついたランタンだった。

「おい、なんでこんな明るいのにランタンなんて必要なんだ?」

「ああ、それは火薬に火をつけるためだ。」

「龍樹、その箱を横にずらしてみて。」

そう言われて、箱をずらしてみると、中から棒状の物に紐がついた、まるで爆竹の様なものが五つ入っていた。

「それに火をつけて穴に入れると、穴の中に入っているひよ子が音にびっくりして出てくるのよ。」

「へぇー」

俺はクエストと聞いたので、危険な物を狩るものだと思っていたので、初めてのクエストには丁度良いと思った。確実に死ぬことがなく、しかもうまい肉も食べられるのだ。

「じゃあ、火薬、穴の中に入れるよ。」

そう言いながら穴の中を見ると、今日はかなり晴れているはずなのに、底が全く見えなかった。紐に火をつけて、穴の中に入れると、数秒ぐらいたって

「パァーン!!」

遠くまで続いている穴のはずなのに、まるで耳の隣でなったかの様な物凄い音がした。と、ほぼ同時に

「ピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨ。」

かなりの数のひよ子が、穴の中から溢れ出てきた。

「おい、龍樹、さっさとひよ子捕まえろ。」

ひよ子の量に驚いて捕まえることを忘れていた。すぐさま網でひよ子を捕まえ、牢屋に入れる。意外とあっさり取れたので、すぐに三匹捕まえられた。

この調子で捕まえれば、すぐに五匹をこす。俺が次のひよ子を取ろうとしたその時、

「ドドドドドドドドドドドドドド。」

横から何かが物凄いスピードでこっちに走ってくる。親鳥だ。デカイ。思った以上にデカイ。ひよ子が人間の半分くらいなので、2メートルくらいだと思っていた。だが、2メートルをゆうに超えている。小さくて、五メートルはあるだろう。

「よっしゃぁー!狩るぞー!」

そう言いながら、タッタ達はそれぞれの武器をかまえた。タッタは双剣、ミトは手甲、ミミは杖。

「ミミ、頼む。」

「うん。」

そう言うとミミは、深呼吸をして、腰から抜いた小刀で自分の指を薄く切った。切った所からは血が出てくる。切った反対のての左手に 六芒星をかき、

「風の精霊よ、我が血肉を糧とし、我が矛となれ。」

ミミのひだり手に書かれた六芒星が緑色に輝き出した。

『ブリーズ』

ミミの左手から、目には見えない物凄い量の風が一直線に親鳥にぶつかる。ぶつかった衝撃に耐え切れず、親鳥がその場で倒れこんだ。

「今だー!!」

タッタとミトが、親鳥向かって走り出す。倒れた所を滅多打ちにするつもりだ。その間に俺は急いで自分の仕事を進める。

「おい!まだか龍樹?」

「そんな急かすな!急ぐ必要ないだ、、ろ、っておいおいなんだよこれ」

一匹だと思っていた親鳥が野原の奥から走ってくる。それも、かなりの大群で、パッと見ただけでも百を超えている。

「うわぁー!」

ひよ子の数なんて数えている暇なんてない。夢中でひよ子を牢屋の中に入れる。

「もう無理だー。急げ急げてったいだー。」



「はぁ、はぁ、おいタッタ。」

「はぁ、なに?」

「これで不味かったら、殺すぞ。」

「それはまかしとけ。」

それから俺達は、取ったひよ子、合計8匹を五匹は依頼主へ、2匹は肉屋に売った。合計、二千五百円した。なぜかここの通貨は円だ。そのお金で、ひよ子を調理してもらった。





「うんまぁー!!!!」

「だろ!」

「ああ、なんだよこれ。柔らかすぎだろ。」

「おい龍樹、ひよ子食ったことねぇんだったら、これも飲んだことないだろ!」

そう言ってだしてきたのは、ジョッキに泡と液体が入っている飲み物だ。始めはビールだと思ったのだが、しっかり見ると、液体が青い。

「これは?」

「ビルつって、これもかなり美味いんだぜ。」

少し躊躇したが、思い切ってのんでみる。

「ぷはー。美味いなー。ひよ子とかなりあう。」

「だろー!」

その夜はとても楽しかった。三人といろんなことを話して、いろんなことを知った。タッタは親父から双剣を習ってガルドさんとの手合わせでもいいとこまで言っただとか。ミトは戦闘民族で、身体能力がとても高いだとか。ミミは少しの血でも強力の魔法が使えるだとか。とにかく、沢山の話しをした。三人のことが知りたくて、自分のことを知って欲しくて。


これからもよろしくお願いします。

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