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あのー、私、体育の授業に使う柔道着をなくしちゃったんですよ。誰か、一緒に探してくれませんか

作者: 日直ナシ

こんにちは〜。執筆が大好きな中学2年生です!今回は未完成漫画『柔道着を探して』を小説化させた作品です。色々とミスがあるかもですので、今作も(というか全作品)何でも許せる方向けです。一応、ギャグ小説なので、楽しんでいただけたら幸いです。

とある中学校の1年2組は今、帰りの会をしていた。

先生『えー・・・明日から3時間目の体育は、男子は腕立て伏せを、女子は柔道をやるから、女子は、柔道着と体操服を忘れないように。』

女子達『はーい。』

若菜『うわ・・・、柔道だ・・・。』

その後、若菜は家に帰宅した。

若菜『ただいまー』

お母様『おかえり。明日から柔道やるみたいね。』

若菜『うん。っていうか、何でママ、それ知ってんの?』

お母様『ん?ああ、さっきアホ田先生から、【柔道着忘れたら命はないよ】ってメールが来たのよ。』

若菜『あ、そう。』

お母様『だから、さっさと柔道着、準備しなさい。乏しいママは仕事に行って来るわ。』

若菜『はーい。(はあ、メンドくせー)』

それから、お母様は仕事へ行き、若菜は明日の準備を始めた。

自分の部屋に入ると、少女は、白いタンスの一番下の引き出しを開けた。

ガラガラ・・・

若菜『あれっ!?』

しかし、その引き出しの中には何も入っていなかった。若菜は、別の引き出しを慌てるようにしながら、次々と開けていった。だが、柔道着はどこにも入ってなかった。あったものは、赤いシャツが26枚、全く同じ柄のパジャマが3枚、カニが1匹、使い古しのマスクが8枚、墨まみれの制服が2枚、『あなた正気ですか?』と書かれた紙が65枚、野良犬が3匹だった。

若菜『変だなぁ。』

若菜は、自分の部屋を出て、リビングにいる、とーちゃんに、

若菜『ねぇ、とーちゃん、私の柔道着知らない?』

と尋ねた。

とーちゃん『いや、知らねえよ。』

タバコを吸いながら新聞を読んでいるとーちゃんはそう答えた。

若菜『そう・・・』

そう言うと若菜は、勝手にお母様やとーちゃんのタンスの中を見た。お母様のタンスからは、老眼鏡、シミだらけのエプロン、イケメン男子のポスター、普通の私服等が、とーちゃんのタンスからは、ビキニ姿の女性が表紙に載っている雑誌(?)が8冊、盗んだと思われる女性用の下着が数枚、ナプキンが3枚、よく分からないメールアドレスがいくつか書かれている紙、腐る程ある新聞の束等が出てきた。でも、やっぱり柔道着はなかった。やっぱり変だ、若菜がそう思ったその時、

とーちゃん『ゴルアアアアアアアアアアアアアア‼︎‼︎‼︎若菜‼︎勝手にパパ様の神聖なるタンスを開けるなアアアアアア‼︎‼︎』

とーちゃんの怒号がとびかった。若菜『うわああ!ごめんなさーい‼︎とーちゃん!(いつか通報してやるからな、覚えとけよ、このエロジジイ‼︎)』


その後、若菜は自分の姉である美沙のタンスの中を見た。が、そこにも柔道着はなかった。

若菜『おかしい、柔道着、どこにあるんだろう・・・?』

若菜がそう言った時、姉の美沙が帰宅した。

美沙『ただいま』

とーちゃん『おかえり、あの女は仕事に行ったよ。』

美沙『そう、もう行ったのね。』

若菜『ねえねえ、ミサボ(若菜が勝手に作ったあだ名)、私の柔道着がどこにあるのか知らない?』

美沙『ミサボって誰や。あんたの柔道着なんか知らないよ。』

若菜『あっそ。』

それからも、若菜は自分の机の所や、庭、洗濯機の中、近所の人の家にある犬小屋の中、冷蔵庫の中、トイレの便器の中、ベッドの下、お風呂のバスタブに排水口の中、ベランダ、筆箱の中等、かたっぱしから捜索した。でもやっぱりやっぱり、柔道着が出てくることはなかった。

若菜『んもう‼︎ないったら‼︎どこいったの‼︎』

ついに、彼女にも限界がきたようだ。

若菜『あのヤロー共に手伝ってもらおう。私、視力が悪すぎるから、もしかしたら柔道着が見えないのかもしれない。』

そう言うと若菜はとーちゃんとミサボがいるリビングに向かった。若菜『ねえ、とーちゃん、ミサボ、ごめんだけどさ・・・私の柔道着、一緒に探してくれない?どうしても見つからないの・・・。』

とーちゃん『いやだね、どうせ自分で勝手になくしたんだろ。それに、俺は忙しいんだ。自分で探せ。』

若菜『ええ、そんなこと言わないでよ。(はあ?あんたどうせ新聞読んでるだけだろ?ヒマ人じゃねーか。)』

ミサボ『父さんの言う通りね。自分でなくしたんだから、自分で探して。』

若菜『でも・・・。(お前、ミサボって言われたからって怒ってんのか?役立たずめ。あっ、そうだ、あの手を使おう。)』

そして、若菜は嘘泣きをし始めた。

若菜『ひっく、ひっく、うえええええぇん・・・。グスッ、えええええん・・・。』

とーちゃん『おいどうして泣いているんだ。中1にもなって、みっともない。』

ミサボ『あんた、ぶりっ子のつもり?』

若菜『うええええええええええん・・・。あの柔道着は・・・ひっく、あの柔道着は・・・』

とーちゃん『あの柔道着がどうしたんだ?』

若菜『実は・・・あの柔道着は、お金に乏しいママが、私のために頑張って買ってくれたの・・・。だから、私、とっても大事にしてたのよ・・・それなのに、それなのに・・・なくなっちゃったの・・・私何にもしてないのに・・・。2人は、ママのこと、死ぬ程大好きでしょ?』(←作り話です)

とーちゃん『・・・そりゃそうさ。大事な女房だしな。』

ミサボ『うん、母さん、優しいし・・・。』

若菜『ね?柔道着を見つけるのは、私のためだけじゃない。ママのためでもあるの。ママのことが大好きなら、一緒に柔道着探してよ・・・。うえええええええ、うえええええぇん。』

とーちゃん『若菜・・・。』

ミサボ『・・・。』

とーちゃん『分かった!若菜、一緒に探そう!』

若菜『嬉しい!ありがとう!』

ミサボ『若菜、私も手伝うよ。』

若菜『本当に⁉︎ありがとう!(よっしゃ!作戦成功!)』

その後、若菜はとーちゃんやミサボと一緒に柔道着の捜索をした。この悪知恵のはたらく少女は、2人をうまく味方につけたのであった。だが、家中3人で探したが、結局、柔道着は出てこなかった。

とーちゃん『くそお・・・やっぱりないか・・・!』

ミサボ『残念だわ・・・。』

若菜『うん・・・。・・・あれ?待てよ・・・・・・』



ふと、若菜はあることを思い出した。

若菜『確か・・・私、なんか腹が立った時に、庭に何かを埋めたような気が・・・。あっ!もしかして・・・!』

若菜は庭へ駆け出した。庭の中央ら辺にシャベルでザックザックやった跡が、はっきりと残っていた。そこに行くと、直ちに素手で跡の所を掘った。すると、何か白い布のようなものが、地中から顔を出した。

若菜『これって・・・!』

その白いものは、なんと、若菜がずっと探し求めていた、あの柔道着だったのだ。

若菜『・・・あった‼︎・・・そうか、私、3か月前に友達と口論になって、イラついたから、つい、柔道着を庭に埋めちゃったんだ!はあ、よかった。』

とーちゃん『おい若菜、今何て言った?』

若菜『‼︎・・・えっ、いやあ、あはは、何も・・・。』

ミサボ『私達のこと、騙してたのね!』

若菜『いや、その・・・。』

・ ・ ・

とーちゃん・ミサボ『コラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!若菜ーー‼︎この嘘つき女があーーーーーーーー‼︎‼︎』

若菜『ギヤアアアアアアアアアアアアアアア‼︎‼︎ごめんなさあーーーーい‼︎‼︎』

翌日の3時間目の前、若菜は柔道着に着替える準備をした。

若菜『はあ〜、昨日は大変だったあ〜。でも、1人だけ柔道着とか忘れて、正座させられるより、ずっといいや。』

そう言うと、柔道着等が入っている袋を開けた。

若菜『じゃあ早速、体操服に・・・って、あれ?体操服がない・・・・・・。うわあ最悪だあーーーーー‼︎‼︎柔道着は持ってきたのに、体操服忘れたあーーーーー‼︎‼︎いやあああーーーーーーーーーー‼︎‼︎‼︎』

その後、体操服を忘れたせいで、結局、先生に怒られ、1時間ずっと1人だけ正座させられた若菜であった。


END


どうでしたでしょうか?最後はあるある的なオチで終わりましたが、私的にはいい終わり方でした。この作品を読んで、楽しんでいただけたのなら、それだけで私はとても嬉しいです。この作品の他にも、現在、自分の代表作もボチボチ書いていますので、もし良かったら、是非読んでみて下さい。代表作も一応ギャグ小説です。

代表作品名『少年とホラー牧場』

キーワード 謎の牧場 エイリアン 男子中学生

(もっとキーワード増やせば良かった・・・。(泣))

最後に、この作品を読んで下さって、ありがとうございました。


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