プロローグ
タイトルである「はつゆきがつもるまで」というのは、本作では「冬」を復讐の季節としていたので――
「初雪が積もる」を「冬(復讐の季節)の到来」と見立て、転じて「復讐を決めるまで」とし、
その立役者である――本作の視点である――ランに焦点を当ててますよ、といった意味合いを持たせました。
……誰か気付きますかね? 納得できるかどうかだけでもいいのですけど。
シナリオを手掛けた新島夕さん。
最高の作品でした!!
(祈りにも似た初雪の不器用な生きざまは、実を結ばなかったラストであっても、感銘を受けさせるものがありました)
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これは、私が見てきた物語……誰よりも初雪を見てきた私が見てきた、この世界のお話。
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そんな私だから……初雪の保護者代わりの私だから、言える。
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……この世界は、初雪にとって全然優しくなかった。
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初雪……ごめん。だけど、私も……初雪にとって、全然優しくなかったんだ。
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……優しさが、ほしかったよね……初雪。
❄←このマークは文字数稼ぎのためのものです。