死神
昔、ある村に1人の少女がいました。
少女はとても優しく純粋な子で村の姫として扱われてました。
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ある日、死神がやってきました。
死神は辺り構わず、人を殺しあの世の地獄へと落としていきました。
人々は逃げようともがきました。
或いは戦おうと、闘おうと、死神に向かっていくものもいました。
死神をとめることは出来ませんでした。
そして、人々は居なくなりました。
村は痛いほどシーンとしていました。
死神は、
泣いているようにも見えました。
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ある日、少女は森で散歩してました。
そこで大きな大きなカマを見つけました。
少女は大きな大きなカマを何かに役立つかもしれないと手に取りました。
少女は怖い恐怖感を抱きました。
大きな大きなカマから伝わるモノ、
大きな大きなカマから黒いものが出て少女を包み込みました。
それから少女はイロンナモノヲ失うように感情が無くなっていきました。
そして、死神になりました。
少女はその大きい大きい釜でいろんなものを殺しました。
動物に人間、目の前に在るもの全てを壊し殺しました。
その姿は死神のようでした。
否、死神でした。
少女の周りにいた人々みんな、少女に殺されました。
そして、村には少女以外誰もいなくなりました。
少女は動けませんでした。
否、動くことが出来ませんでした。
少女は悟ったのです。
誰が誰を殺したのか、
私が大好きな村すべてを殺したことを。
少女は心の中で涙を流し続けました。
とめどなく想いが心の中で溢れ出しました。
少女は歩き出しました。
思い出を辿るように。
そして、少女は消えてゆきました。