自動車部 3
小机がつぶやく。
「僕が下手くそ?」
「お前いつも新型のCBR乗って虎口走っているヤツだろう?。トロイじゃないか。自覚ないのか?」
「サーキットではないのだから、安全マージンをとって走るのは当たり前ですが?」
「おいおい、あんなスピードじゃウォームアップにもなりゃしないよ。っていうか、サーキットだと違うっていうのか?」
「ふん、当たり前ですよ。自慢ではないですが全中のチャンピョンですからね。サーキットではあなたは敵ではないですよ。」
「あの骨と皮のマシンで速いって言われても信じられねーな。」
「あの機能美がわかりませんか?最新の内燃機関で重量もサイズも最小限、しかも最新のエネルギー変換器で出力は歴代最強、エアロダイナミクスも最新の設計で、とても美しいではないですか?」
「俺にはわからねーな。もしかして、あの写真に写っているのがお前か?」
「そうですよ。ポディウムの一番高いところにいるのが僕です。」
「ふーん。趣味はともかく速いのは確かなのか。じゃあ、俺とやるか?幸いこの学校にはサーキットあるし。」
「先生の許可があれば、僕のスピードを見せてあげますよ。それより、ここはミニサーキットですよ。あなたが乗るバイクがあるのですか?」
「心配するな。じぃちゃんからNチビ借りてくる。」
「Nチビ?聞いたことないですね。」
「まぁ、大昔のバイクだからな。しかも環境に優しい2ストってことで真っ先に消されたし、知らなくて当然だ。お前の単車は?」
「僕は自動車部の部員ですよ。普段から使い慣れた愛機がありますよ。ということで、先生どうでしょうか?」
と、二人は八王子を見た。




