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自動車部 1
放課後。
自動車部に着いて、ノックして扉を開ける。
八王子と部員らしき生徒が数人居て談笑していた。
見渡すと、男だらけでちょっとすえた臭いがした。
「おう、来たか」
「はい、えっと、、、彼はきてますか?」
「まだだな。少しここで待っててくれ。」
部員の一人が八王子に話かけた。
「先生、彼女は?」
「う~~~ん、なんと説明したもんかな?」
理香の手にしたヘルメットと箒を見て、
「入部希望者ではないようですね。まぁ、おかけください。」
と、微笑んで近くのイスをすすめてくれた。
「失礼します。」
と、一言断り座った。
「先ほど八王子先生から、あなたの事を伺いました。ヤツとは何があったのですか?」
理香は掻い摘んで今朝のことを物語った。
「品のないパッシングですね。コーナリングの最中に抜くなんて下品の極みだ。」
「やっぱり危ないですよね。その時の事文句を言ってやりたいんですよ。」
「言ったほうが良いよ。事故ったら痛いだけじゃ済まない時もあるからね。いくら下手くそをパッシングするんでも、立ち上がりが安全でスマートですよね。」
理香は頭に血が上ったのがわかった。




