衝撃
赤とオレンジの部品はウィンカーとブレーキランプと解った。
黒いゴムはタイヤかな、と思う。
横から出ている金属部品。
これは何の部品か解らなかった。
何もかも見たこともない部品ばかりだった。
理香が普段見かける車やバイク、箒や絨毯の保安部品は、
部品として付いているわけではなく、その都度操作のたびに規定の位置に表示される。
理香の箒なら、曲がるたび、ブレーキをかけるたびにウィンカーやブレーキランプが表示されるようになっている。
ちなみに、ナンバーとヘッドライトはエンジンを掛けると表示されるようになっている。
タイヤはエンジンを掛けると空気を円状に固め、それを回転させて走る。
箒もバイクも同じ仕組みで走っている。
だから傍から見ると、空中に浮いているように見える。
理香は目にしたバイクらしき車両から目が離せなかった。
もっと見てみたいと思った。
もっと知りたいと思った。
しかし、そのバイクらしい車両はタイヤ?をスライドしながら虎の背を走りぬけ、
あっという間に視界から消えていった。
(すごい走り。あれは一体・・・?)
理香はスピードを落とし、ゆっくりと走りって学校の裏手にたどり着いた。




