最終回
さすがに小机は隙がなかった。
まるで自分の動きが見えているかのようにブロックしてくる。
理香は、すこし焦っていた。
もう、周回数が少ないのだ。
焦りが、箒の動きをラフにさせる。
ブレーキでオーバーしたり、アクセルを開けるとホイルスピンする。
ファイナルラップ。
理香はホームストレートで小机の後ろにつき、
1コーナー手前で、一度インから抜こうとして、
小机がよせたのを見てアウトに振り横に並ぶ。
フルブレーキング。
箒が暴れる。力いっぱい抑える。
コーナリングを始めた瞬間。
何が起きたのかわからなかった。
倒したはずの箒が起き上がり、体が外に放り出される。
ハイサイドを起こしたのだ。
しかし、何かに当たり飛ばされることはなかった。
何とか箒にしがみつき、よろよろと路肩に流れていく。
箒を止めて後ろを振り向くと、
輪が1コーナーでタイヤバイアに突っ込んでいた。
理香は走って輪のもとへ駆け寄る。
「何してんのよ!」
そう言いつつも輪に手を差し出した。
輪は、手を伸ばし理香に起こしてもらう。
「ごめんな」
ぼそっと言った。
理香にはよく聞こえなかった。
「えっ?」
と、聞き直そうとすると、
輪はNチビを見ながら、
「あ~あ、これはじいちゃんに怒られるな」
なんとか最後まで書ききりました。拙い部分が多いですが読んでいただきありがとうございます。




