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当日・決勝5 鴨居2
理香はやってきたことを思い出しながら走っていた。
ブツブツとつぶやきながら復習していた。
「スローインファーストアウト」
「ここは早めにブレーキ」
「アクセル3分の1でキープ」
などなど、ここ1月でやってきたことを反芻する。
3周ほどで2人に追いついた。
予選結果からすれば当然のことだ。
しかし、ここからが理香の課題だった。
パッシングの練習はほとんどできていないのだ。
というか、練習のしようがない。
経験とセンスがものをいう行為だ。
理香は悩んだが、輪の後ろについて2人を観察するこにした。




