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当日・決勝2 小机
「フフフ、やっぱり素人か」
可能性としては考えていたのだが、
まさか実際に失敗するとは思っていなかった。
それよりも意外なのは、
もう一人の素人、淵野辺が一定の距離を保ってついてきているのだ。
「僕とペースが変わらない?なんでだ!」
多少、相手のマシンが速いかもしれないが、
あいつは素人、チャンピオンの自分とペースが同じなのはおかしい。
しかし、ここで頭を切り替える。
予想外のことに、いちいち動揺していてはチャンピオンは取れない。
むしろ予想外のことに動揺せず、
しっかり対処することができたからこそチャンピオンになれたと思っている。
自分にとっては走りなれたコース。
淵野辺にとっては初めてのコース。
情報を整理して勝利への方程式を組み立てる。
・・・・・
「コースレコードを更新するつもりで全力で走る。」
ペースを上げて淵野辺を振り切り、、
勝てないと心を折るのが良いと結論する。
小机は、より集中してコースを駆け抜けていった。




