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ライディング!  作者: hungry
17/30

当日・午前2

「お前、それ、もしかしたら80ccなのか?」

思わず八王子は声が大きくなった。


「ん?そうだけど。」

「50じゃなかったのか。」

「特に訊かれなかったけど?」


確かに八王子は確認した記憶がない。


「・・・そうか。とにかく馬力計るぞ。そこの計器に乗せろ。」

「おう。目ん玉飛び出ないように押さえてろよ。」

「たいした自信だな。たしかに80なのは俺もおどろいたぞ。」


八王子はシャシ台を引っ張ってきた。


「このローラー部分に後輪を乗せろ。」

「おうっ」


淵野辺はバイクを押しながらシャシ台に載せ、アクセルを吹かした。


パアァァァンと軽い音を響かせながら、

チャンバーから煙をモクモクと出てくる。


また甘い香りが漂う。


画面に「12ps」と表示された。



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