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ライディング!  作者: hungry
15/30

昼休み3

「ま、そうなるな。しかし・・・」

と、八王子は一度言葉をきり、


「あいつはホイールとタイヤという武器を持っている。」


「それ、何ですか?」


「今のエアタイヤの前身だな。もともとは金属のホイールにゴム製のタイヤを着けて車やバイクは走っていたんだ。」


「歴史で教わりました。エアタイヤに変わって100年近くたつと。あたしはゴムのタイヤは初めて見ました。」


「まぁ、そうだろう。飛行機やレースカーなどの特殊なタイヤもエアに変わったからな。俺は運よく乗ったことがある。本当にラッキーだった。それでエアタイヤの弱点を知ることが出来た。」


「弱点?なんですか?」


「それは剛性だ。ゴムタイヤはブレーキングでしっかりと車体の重量を受け止めてくれる。そこで発生した摩擦でコーナリングするからスピードがのるんだ。エアタイヤは固めてあるとはいえ、空気のみだから剛性面ではやはり劣ってしまう。初期にくらべればだいぶ硬くなってきたがな。」


「そうなんですか・・・」


「だから、総合的にもトントンって感じだ。」


2コーナーまでたどり着いていた。


八王子は立ち止まり、

「特にここはタイヤ剛性が重要なコーナーだ。下りでスピードが出ているのでフロントタイヤに全て重量がのってしまう。小机には厳しいコーナーだな。」


理香は振り返り下ってきた坂を見上げる。


「鴨居の優位は変わらないよ。箒は軽いからエアタイヤの剛性で十分に耐えられる。落ち着いて走れば間違いなくトップでゴールだよ。」



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