自動車部 4
八王子は首を傾け、眉間に皺をよせ答えた。
「まぁ、日曜なら問題ないだろう。今更だが、お前が淵野辺だな。話があって呼んだんだ。ちょっと座れ。」
近くの椅子を引き寄せ座った。
「輪でいいよ。それより、何の話?短めによろしく。」
「今、小机とも話していた件だ。コーナリング中の追い抜きは危険すぎる。事故ったらただでは済まない。苦情も何件か来ている。」
「事故るわけないだろう。自慢じゃないが俺は上手いよ。っていうか、それ俺のことなのか?」
「あんな単車転がしているヤツ他にいるか。俺は、お前が上手いのは知っている。その上で言っている。お前に責任がとれるのか。」
「とれるよ。退学届けをだせば良いのだろう。まっ、事故らないけど。」
「そういう問題ではない。もし怪我をさせた場合、相手にはどう責任とるつもりだ?」
「それは・・・、だから事故らないから大丈夫だって。」
「お前は・・・今回は警告だ。次に苦情が来た時には学校を通して処分をだす。覚悟をしろよ。」
「はーい、わかりました。」
「あと、レースの件だがな、鴨居にも一緒に走ってもらう。それが条件だ。」
「はぁ?」
理香と輪、小机がそろって声を上げた。