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砂漠のラクダ

あの頃から

僕は

何かを手にしただろうか







砂漠のラクダは言った

“何も考えることは無いさ”と


雨が降る訳でもない毎日を

ひたすら

ただ、ひたすら




砂漠のラクダは

あの大きなこぶに

全てを詰め込んで

生きている



苦しいとか 悲しいとか

思ったことは多くないと言う


誰の為に生きる訳でもない

自分という

重荷しか背負っていないから




砂漠のラクダは言った


何の為に 誰の為に

とかじゃなく

ただ 生きていれば

生きる理由には十分なのだと




砂漠のラクダにも

やがて終わりが来るのだろう

しかしそれを“終わり”と思わない


それが砂漠のラクダである




傷つくことを恐れずにきっとどこかにあるオアシスを求めて

ただ 自分のままに




ただ孤独で

広大な砂漠を

今日も旅する 砂漠のラクダ

けれども

今日を 明日を愛している

砂漠のラクダ





砂漠で

オアシスを見つけた時

夜明けと共に

日が差して


きっと世界で一番美しい

セカイを目にするだろう








何かを手にしたかは

僕が考える程の事じゃないのかもしれない



砂漠のラクダもこう言った

“何も考えることは無いさ”



晴れる訳でもない

今日という日を

ただ ひたすら


ただ真っすぐに

歩いていけばいい



今はそれで良いじゃないか

大切なモノは

いずれ僕にもわかるから

そうだよね



乾いた大地を踏みしめて

今日という日を大切に

素晴らしき明日に愛を




砂漠のラクダの様に

今を生きよう





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