「花」 「無題１」

「花」

めんどくさがって水をやらなかったら花が枯れた

当然の帰結だ

誰を責めるかといえば自分以外にあり得ない

水をやらないから花は枯れた

もう永久にこの花が咲くことはない

枯れた花は咲かない

枯れた花は二度と咲かない

もう二度と

「無題１」

何度も名前を変えて

住みかを変えて

着るものを変えて

孤独な夜を越えて

月明かりの向こう側

星のない空の先を

想像して

乗りこなすバイク

どこにも行けなかった過去を

取り越し苦労を乗りこなして

不幸を作り出すイメージを置いてきて