表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/26

海洋浮上都市アトランティス

「ぴえええええ」

英瑠璃えるりちゃん。ちょっとは落ち着きなさいよ」

「だってー」


 しばらくして、テロリスト集団はT.W.A.Fザ・ワールド・アイドル・フェスティバル)2030に参加している人々を、会場のステージ寄りに集めていった。


 特殊な実弾を込めた武器を持つテロリスト集団の男たちは、どこか普通とは違っていた。


 何故かしら?


 その訓練されたような動きだけではなく、歩いている最中でも背からオーラのようなものが微かに浮き出るのだ。


 STARZM・4(スターゼモフォー)のメンバーは、怯えている成川 英瑠璃と、どんな状況でも冷静沈着な大木 利弧利戸りこりこと、あともう一人はここにはいない。 


ーーーー


 会場11番倉庫内。


「ここら辺なら大丈夫だよ。きっと」

「ええ……ありがと」


 STARZM・4(スターゼモフォー)のメンバーの一人。森島 恵美は、ファンの集団に守られていた。


 ちょうど、テロリスト集団が会場へ乱入してきた際。ファンの一人が瞬間移動能力者だったので、今の倉庫内へと避難できたのだ。


 ここは、ダンボール箱が幾つもの棚に積まれているだけの殺風景な場所。


「これからどうする?」

「いや、俺に聞かれても……」

「森島 恵美ちゃんを守ってればいいんだよな?」


 広々とした倉庫内で、20名の推し活と恵美が隅っこで、震えながら縮こまっていた。


「ああー、違うぞー。成川 英瑠璃ちゃんと、大木 利弧利戸ちゃんも守ってだなあ」

「でも、敵は何? 何が目的なんだろう?」

「そりゃ、大金じゃないのか?」


 恵美が痺れを切らして、立ち上がる。


「きっとー、テロリスト集団なんだから、何か核兵器とか関係してるんでしょ」


「恵美ちゃん。賢い!!」

「最高!」

「可愛い!」


 会場11番倉庫内は、賑やかになっていた。


――― 


「Yeah? I can hear people's voices coming from this warehouse.」

(うん? この倉庫から人の話し声? はしゃぎ声が聞こえるな)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ