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空からマイク その2

「うがっ!」

「はりゃ?」


 ボンっと鈍い音がしたかと思うと、気を失う寸前。頭を抑えるよりも。まず、なんで空からマイクが? という当然の疑問の方が早かった。

 

「あれ……どこだ? ここ? 真っ白い空間? あ、ここは病院か……」


 でも、なんか変だぞ。

 真っ白なのは真上だけだ。

 辺りは赤い色に包まれていて。

 

「お兄ちゃん……いつまで、そこにいるの?」

「え? 退院するまでだけど……フッ、妹よ。お前は無事だったようだな……良かった」


「じゃあ! 今すぐに! 入院してきなさい!!」


 っと、妹とは違う声。

 ゴスッ!

 

「はおっ!!」


 今度は腹に強い衝撃を受けて、俺は昏倒しそうになった。


「お兄ちゃん? 良かったね……」

「は?? う……痛い……」

「その人よ」

「え? ひょっとして……声からして……佐・江・島さん??」

「……そう」

「お兄ちゃん! 急にお腹の痛みが治ったぞ! 痛いのどこかへ飛んでったぞ!」


 俺は佐江島さんの真下から立ち上がり、その人の顔を見た。

 そう。そこにいるのは……他でもない。佐江島 萌理さんだった……。

 

ーーーー


 雲が遥か下の方に見える。

 やがて、日が沈み。大きな月がガラステーブルに映える。俺と佐江島さんと妹は囲んでテーブルに座っていた。


 窓際に目を移すと、東からの風が強いというのに、グングンと空を前進するその大型船は、超大型飛空船のようだった。窓の外には広大な中庭やベランダガーデンがある。

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