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空からマイク その1

 高校へ入学早々。死んだ。一目惚れだった。だけど、その子は本物の国民的アイドルグループのリーダー。


 佐江島 萌理。


 もう無理だろうが。

 なんだろうが……。


 墓場は用意した!!

 さあ、いざコクってやるぞ! 


 高校二年の時に、夕日が映える放課後の教室の片隅で、二人きりになった。コクろうとして、そして、話そうとして、でも、振り返った彼女の顔は……。

 

 フッ。結果、玉砕した。 


 楽しい高校生活をありがとうございました!


 だけど、その後に高校三年の異能科で、突然、俺にも強力な異能の力が!!


 その異能の力とは……。

 全国異能力試験でトップになれるほどだった。


「お兄ちゃーん……」

「あ、はい!」

「掃除しとかないと、ママにぬっころされるわよ」

「ああ……」


 俺は部屋の片隅に置いてある掃除機へと、トボトボ歩いて行った。


「お兄ちゃん。その掃除機壊れているよー。ママが壊した」

「はい? って、ママよ!! 俺に手で掃除しろというのかーーー!!」


 妹が持ってきた箒とちりとりで掃除終了。

 ふう。これで部屋が少しは綺麗になったぜ。

 

「そういえば、パパから一周間後のイカ釣り船での旅で、釣り具の見積もりを頼まれていたっけ」

「ああ、私も! お兄ちゃん用のいざという時の救命救急道具!!」

「……はい?」

「パパが心肺停止した時に、乾電池で動く心臓マッサージ器があるか見て来いだって」

「パ! パパーーーン!!」


 妹と一階へと降りていくと、玄関にママがいた。


匡助きょうすけ共子きょうこ。ついでに魚も買ってきて」

「はい!」

「はーい!」


 東京世田谷区の一戸建ての家から、外へ出た。

 申し分程度の常緑樹の並木が立っている遊歩道を、妹と歩いて、商店街へ向かう。が、途中。空からマイクが降ってきた。


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