表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/31

レベリング計画

 デザイアメイロはゲームだ。敵の強さも調整されているし、順々に敵を倒していけばレベルは上がっていく。


 ちょうどいい経験とちょうどいい戦闘。もし死んでもゲームだからゲームオーバーで済む。


 でも現実はこうはいかない。


 いきなり強すぎる敵と戦うこともあれば、死んだら終わる。


 攻略情報があれば適切にレベリングすることも、強いアイテムを手に入れることもできる。けれど情報がなければ詰む。


「ガリア、大丈夫かしら」

「平気だと思う」


 簡易ベッドに寝かせたガリアを二人で見る。ヘルメットを被った状態で眠っていた。

 限られた時間でどれだけ効率よく伸びしろを伸ばせるか。そして何より大事なのは死なないことだ。


 重りをつけて筋トレとかその後のプロテインが一番わかりやすいかな。


 端的にレベル上げと表現するけど、強くなるためのアイテムというのは無数に存在する。ボクが作った「レベリングメット」くんは、夢で戦闘経験させる。


 致命傷を受けても死なないし、安全だ。


 ボーンキングだのサラマンダーだのの強さは再現できない。本来、アルフが戦う予定だった魔物たちとの戦闘経験は絶対に積めない。強くなるためのはしごをボクがぶっ壊してしまったようなものだ。


 ならボクで経験を積んでもらうしかないよね。


 元々ふたつ作成してあったけど、ガリアにひとつあげてしまっていいかもしれない。


 夢の中で戦闘したところで強くなれるのか、といった話だが、筋力と魔力に関しては保証できる。魔力が保証されてもこの世界の人には意味ないんだけど。あとは戦闘経験による思考だ。


 問題は霊魔なんだけど……まぁそこは効果なかったら実戦してもらうしかない。


 強さは装備なしのボク、分身したボク、魔女っ子装備のボク、クンフードレスのボクの順だ。それをレベル(イチ)〜百までで細かく分けている。


 小柄だから当たり判定ちっさいし、クンフードレスまでいくとすごく固いのできっと苦労するだろう。


 魔女っ子装備のボクまで行けばエリアボス以外なんとかなるだろうし、一回中断するように促すからレベルマックスまでやらないはずだ。


 寝る前の脳の体操だと思って取り組んでほしい。


 使い方は後で細かく教えてあげるとして、長くても十分経ったら寝ているガリアを起こすことにしている。


 さて、どこのレベルまで行けるのやら。


 ちなみに夢の中で経験した肉体疲労などを時間をかけて脳が体にフィードバックさせるようになっているので、強さを現実のものにするまでに一日〜数日かかるようになっている。


 ま、その場でもう強くなってますはさすがにボクでも無理なのだ。


 潜在能力解放とかできたら良かったんだけど、きっと肉体ついていかないだろうし。


 もうひとつをアルフにあげて、未来の希望といたしましょう。


 なんてね。







 十分経った。レベリングメットくんを操作して終了する。


「……はっ!」


 レベリングメットくんを外した瞬間、ガリアが飛び上がるように起きた。乱れた呼吸を整えながら周りを見る。


「やーやー。ざっと十日ぶりかな。ガリア」

「ほ、本物か」


 安堵したように息を吐く。途中でギブアップしたらやめれるはずだったんだけどよく続けたなぁ。


「どのレベルまでいった」

「確か……三十だったか」


 首をかきながら思い出すガリア。分身したボクの相手だね。ボーンキングは倒せるかな。


「ガリア、大丈夫?」

「姫様……平気です」


 拳を握りしめてそれを見つめるガリア。


「どうだいガリア。やれそうかい」

「……強くなれそうだ」


 野獣にも似た笑みを浮かべて、ボクに顔を向ける。


 ……へぇ、いい顔するじゃん。


「使い方を教えるから持って帰りな」

「感謝する。なんと礼を言えば良いのか。何かで返さねば」

「良いんだ。ガリアに喜んでもらえればそれで。アルフにもあげるしね」


 ひょい、ともうひとつのレベリングメットを出現させる。


「どうせならアルフにも渡しといてくれるかな。それがお礼でいいからさ」

「わかった。今はそうしよう。だが、いつか必ず恩義には報いるとしよう」

「うん、よろしく」


 ガリアと軽く握手を交わす。めちゃくちゃ大きい手だった。


 いやぁ、成長が楽しみだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ