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これからの話

 手をそっと離すと、リジーは名残惜しそうにボクの手を目で追った。やだ、この子可愛い。


「この先、アーティンベルは打倒魔王に動かなければならない。それに伴って、キミの手を借りたいというのもある。その点で、意見のすり合わせや話し合いをしたい」

「うーん、悪いけどボクはアーティンベルから離れる予定なんだ」

「理由を聞かせてもらっても」

「もちろん」


 今回の戦いで十分にわかったことがある。そして、ボクが意図的に目をそらしていた部分も、ボク自身が責任をとらなきゃいけないということも。


「主な理由はふたつある」


 人差し指を立てる。


「まず、結界が万が一、億が一、ボクが殺されることによって破壊される事態を、可能性を低くしたい」


 ディアプラーダがボクを殺す術を本当に見つけた場合、「アーティンベルの傍で息てまーす」だと速攻見つかって殺されて結界解除の可能性が出てくる。冥魂結界は数多くのデメリットを抱えつつも、強度が高いこと、そして術者がどこにいても維持されることが強みだ。


 よって行方をくらませたほうがいい。


「旅に出て、簡単に居場所が割れないようにしたい。それがアーティンベルを守ることに繋がるから」


 そして中指を立てる。


「ふたつ目は装備の素材だ」


 デザイアメイロにはもちろん最強武器というものが存在する。一作目だとキャラがアルフしかいないから剣とか鎧になるんだけど、その説明文にある素材を手に入れられれば高性能の空装が創れるってわけよ。


 その名もダイナライト。


 クリアブルーの綺麗な鉱石で七色に光ると言われる伝説級の素材だ。


「ディアプラ―ダに対抗できるほどの装備をつくるための素材を取りに行く」


 ある場所はだいたい目星がついてるからそこを目指すだけだ。取って、最強の空装を作ってディアプラーダを倒す。


「アーティンベルでは得られないものか。わかった。報告できればいいからまぁ理由は何でもいいんだが」

「あ、そうなんだ」

「どのくらいを目処に旅立つ予定だい?」


 そう質問されてボクは考え込む。しばらくアーティンベルは攻められないだろうし、襲撃が急だったからボクもやりきれてないことがある。


「二週間くらいかな」


 ひとまず旅立てるくらいになるのはそれくらいだろう。

 リジーは頷いた。


「できる限り協力を約束しよう。申請したらもらいたい放題なのでね」

「お菓子とかも?」

「素材も、アーティンベルで用意できるもの全てだ。ちなみにお見合いの話が大量に出ているから男も選べる」

「……そ、それはいいかなアハハ」


 政略結婚はコワい。あとボク、元の世界に帰る予定だし。


「話だけでも聞いてみるのはどうだい? 強制はしない……というか断る前提ではあるからね」

「アハハーごめんね」


 寿命とか考えても一生独身魔王なんだろうなぁ。不老不死でイケメンで優しくてボクをひたすらに甘やかしてくれる人とかいたら飛びつくけど……やっぱ好きになれる自信無いな。


「なに協力関係というのは変わらないだろう。頼りにさせてもらうさ」

「そりゃもちろん」


 準備できるものを準備してディアプラーダを倒しに行くとしますか。

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