ユーキスの過去と心情
「こんどはどこにいくんですか・・・?」
「ふぁ・・・・・ねむ」
その後に連れてかれて、車の後部席に乗せられて
疲れて椅子に座った瞬間、寝てしまった
あまりの事態の移り変わりのめぐる回しさもあるし
多分雨にずっと打たれていたから体力を奪われたんだろう
車の揺れに心地よさを感じながらも意識が夢の世界へと旅立っていく
「・・・俺の部屋」
「すぅーすぅー」
「寝顔も可愛いな、まるで小さい子だ」
アクアが寝てるのを知ってか知らずか
ユーキスは語りかけた
*ユーキス・ロイヤル・フランセの心情
俺の名前はユーキス・ロイヤル・フランセ
その日俺は、彼女に一目見た時から心惹かれていた
これまでは地位や財産目当ての卑しい女達に興味がなかった
だが、彼女はこれまでの女共とは違う
ぶつかって尻もちをついて倒れた彼女は、下着が見えていた
その下着はおむつだった
最初は何かの見間違いかと思っただけど、何度見てもそれはおむつだった
雨を吸い込んでタプタプになったおむつ
雨と混ざりあった彼女の泣きそうな顔
まるで幼子のようなそのいたいけな雰囲気は庇護欲を掻き立てていた
彼女をと結婚したいと思えた
それは元からそう考えていた
何故かと言えば
俺は10歳の時に彼女に出会っているからだ
何故俺は彼女を知っているのか
それは俺の過去に関係ある
俺の生まれは共和国でヒューイ16世王とラーストリア国から嫁いだアントワネット王妃の第三子として誕生した
俺は子供の頃から破天荒なやんちゃ王子として知られていた
王家を継がなきゃいけない長男や可能性のある次男と違ってそれはもう自由に生きていた
勝手に城を抜け出し町を散策、勝手に飛行機に乗って近場の海や森を冒険したりしていた
軍隊に入隊した後は勝手に戦闘機で出撃適地を偵察、戦場では誰も取らないような奇策で事態を打開した
加えて、まぁ自慢じゃないが生まれながらして母譲りの美形と父譲りの賢さで
それはもうモテた
だけど・・・良い寄ってくる女には興味を感じなかった
俺は特殊性癖だ
俺は動物が大の好きで子供も好きだ、沢山飼っている、奉仕活動名目で孤児院で小さい子の世話もしている
それは沢山お世話して愛すのが俺の生きがいだからだ
愛を貰うより愛をたっぷり上げたい男なんだ!
いつも愛を貰う立場である自分に満足いかない日々だった
それも良い寄る女達の愛は金や地位目当ての偽物だ
それは一目ぼれだった
10歳の時だったはずだ、俺はいつものように城を抜け出して町を散策している時だ
海辺で彼女は魔法の練習をしていた
普通ではあり得ないくらいの水量を操る彼女
とても綺麗だった
彼女には才能があった
俺は彼女が操る元素魔法に興味を持った
普通の素質ある魔法使いでもあれだけの水を分解再結合するのは無理だ
普通の人間は10秒に一回、銃弾一発を水素爆発で押し出すくらいしかMPを扱えない
才能あるものでも回転式拳銃を連発するのと、機関銃を短時間発射するのがせいぜいだ
大砲などを扱う場合最低3人以上は必要だ
そんな時だった彼女は魔法の制御をミスして
「制御が効かない、ダメぇ!」
全身ずぶ濡れになってしまった
それだけなく、すっころんでしまい
スカートの中が丸見えになってしまっていた
その瞬間俺の視線は釘付けになった
スカートの下に履いていた物
普通の下着だと思っていた
だけど履いていたおむつだった
「きゃん・・・・・ふええ濡れちゃったよ・・・・」
時間は夕暮れ、この地方では気温の寒暖差が激しい
「寒い・・・出ちゃう」
おむつが膨らんで黄色くなっていた
多分出している
「だれ?」
しまった結構近くで見たせいで気づかれしまった
「ああーええと・・・・水濡れてるけど大丈夫?」
俺はとりあえず水に濡れた方を心配するふりをして、さっき見た方は見なかったことにして誤魔化そうとする
「え?ありがとう・・・・・・・・・見たよね?」
やっぱ普通に彼女も誤魔化きれないと思ってたんだろう
彼女は恥ずかしそうに顔を真っ赤にしてスカートを引っ張って隠した
「あ・・・なんかごめん」
とりあえず謝るが
気まずい雰囲気だ
何か話題を逸らせないだろうか
「そうだ」
俺は分子の構築よりMPを操って対象を燃焼させる元素魔法が得意だ
その場でそこらの枯れ木を集めて火を起こして、濡れた彼女と一緒に服を乾かした
もっとも彼女はおむつを隠すので必死で覚えてないだろうが
「わぁあったかい・・・・・・あなたは凄いねこんな風に人を温めれる魔法を使えるなんて」
恥ずかしそうに焚火当てられたみたいに真っ赤で照れ笑いする彼女が凄く印象に残った
今まで燃焼系の火炎魔法なんて敵を焼き殺す為だけの物だと思ってた
でもそうか・・・こんな風に人を温めることも出来るんだ
その出会いは魔法を使うことで人を助けることが出来ると知れた
「そういえば君の名前は?俺はユーキ」
「私はアクア!」
「いつか、魔法で空を飛んで冒険して人を助ける素敵な魔法使いになるの!」
それが俺と彼女の出会いだった
俺はそれからがどこの人間でどこにいるのか調べた
家の人間だということはすぐに分かった、彼女がいじめられてることも
けど問題は年齢だった
結婚できる16歳まで待たなければいけなかった
正直彼女が今日まで30回も婚約破棄されてて安堵している自分がいる、何度肝を冷やしたことか
ようやく彼女は俺と結婚する(予定)になるのだから
ベットで眠る彼女を愛おしくみつめる
・・・そういえば、彼女はここにきてから一度もおむつを替えていない
侍女を呼べる時間でもないし
俺が替えるか!
まず俺は寝転んでる彼女を仰向けの姿勢にする
次に股を腕が干渉しない位置まで開いて、彼女の履いてるおむつに手をかける
紙おむつのテープまで手にかけ、外していく
おむつを開いた後は、湿らせたガーゼでポンポンと丁寧に拭いていく
最後に臀部を持ち上げ新しいおむつを滑り込ませれば終了だ