私の事! 都合のいいように使ってない?
私の彼氏は、“私の事を本気で好きという訳じゃない!”
何故なら? 二人で居る時は、隣に私が居てもなんにも気にしていないからだ!
デートをして居ても、自分の好きな所に行き、好きなモノを食べて、好きな時間
に家に帰る。
私と一緒に居るのに、私の事なんかこれぽっちも考えてくれないの!
自分の事ばかり話すし、私の話なんかなんにも聞いてくれない!
自分勝手で、“私が居ても居なくても一緒みたいに感じるわ。”
・・・でも? “こう見えても私はかなり男性にモテるらしく!”
職場で気がつけば? 若い男性社員に囲まれる事も多々あった。
そんな時、彼氏が現れて私にこう言うの!
『今日の晩ご飯、ハンバーグにして!』
『・・・あぁ、ううん。』
『えぇ!? 田村さんって彼氏?』
『・・・まあ、そうなんだけど。』
『そっか、彼氏居るならオレ可能性ないな~』
『まあ、そうだよな! “二人は美男美女だし!”』
『田村さんって? 二人の時、甘えてきたりするの?』
『・・・あ、甘えたりはしないかな、』
『じゃあー仕事に戻るよ。』
『あぁ、ううん。』
彼が一言! 私に話しかけただけで、私を囲っていた男性社員達は
各々の仕事に戻って行ってしまう。
はじめはヤキモチを妬いてくれてると思っていた私。
でも? 今は単純に自分の女が他の男と喋っている事が気に食わない
だけだと思うようになった。
“彼は本気で私の事が好きな訳じゃない!”
その考えが私の頭にこびり付くようになる。
『いつも思ってる事、言っていい?』
『えぇ!?』
『“私の事! 都合のいいように使ってない?”』
『使ってないよ!』
『職場で私が男性社員に囲まれてた時に限って、私に話しかけてくるじゃん!』
『“彼氏が居るのに、なんで他の男と喋ってんだよ!”』
『ヤキモチ妬いたフリなんかしないでよ! 私の事、好きでも何でもない
くせに!』
『・・・な、何、訳の分かんない事言ってんだよ!』
『二人で居るのに、私が居ても居なくても一緒じゃん!』
『・・・そ、そんな事ねーよ、』
『自分勝手で、私の事なんかどうせどうでもいいくせに、、、!』
『なんでそうなるんだよ!』
『もういい! 今日は実家にに帰るから!』
『なんで? 今日の晩ご飯は、、、?』
『勝手にコンビニでも行って、買って食べたら?』
『作ってくれないのかよ!』
『作らないわよ! じゃあね。』
『・・・・・・』
彼は私の事なんかどうでもいいと思ってるのよ!
もう勝手にすればいいわ!
私はもう彼と一緒に居る事が辛くなっている。
少し、一人で考える時間がほしいの。
【ピーポーン】
『はーい!』
『・・・・・・』
『愛実! 多生君が来てるわよ。』
『えぇ!?』
『なんで実家にまで来てるのよ!』
『迎えに来た!』
『迎えに来たからって! 一緒に帰る訳ないでしょ!』
『お腹空いた。』
『えぇ!? 食べてないの? もう10時過ぎてるわよ!』
『家に帰ったら? なんでもいいから作って。』
『何よバカ! 私が居ないと晩ごはんも食べれないの?』
『・・・ま、まあ、そうかな。』
『しょうがないわね! 一緒に帰ってあげる!』
『・・・ううん。』
『ごめん! やっぱり多生と家に帰る!』
『せっかく来たのに、ゆっくりしていったら?』
『いい! 帰ろう!』
『うん。』
彼と一緒の帰り路、私は彼を見ながらこう思った。
ただただ彼は不器用な男性なだけなのかもしれないと思いはじめる。
よくよく考えると口数も少ないし、私に気を遣ってない!
安心しきっているのかなと、、、。
はじめは、“私の事! 都合のいいように使ってない?”と思っていた。
今は、不器用な男性なだけだと思う。
少しは、彼もこの事があって反省したみたい。
私の事を気にかけるようになった。
彼は私の事を“ちゃんと好きなのだと今は想えるようにやっとなったわ。”
最後まで読んでいただいてありがとうございます。