星の恩返し
ありのままのあなたでいいと
そう言ってくれるけれど
ありのままのわたしではだめと
言われているのも知っている
ただ真っ黒に見える宇宙には
数え切れないほどの星が
輝き輝かされて煌めいている
自らの輝く恒星もあれば
輝かされてる惑星もある
惑星を巡る衛星もいれば
宇宙を旅する彗星もいる
どれ一つとして同じではない
みんなどこか違う星
だからわたしもありのままで大丈夫
わたしはわたし自身だから
そう言ってくれてるって分かってる
でもそれでわたしはみつけられるの?
暗い夜の闇に浮かぶ
数多輝く星たちは
自ら輝くから見えていて
輝かないもので目にみえるのは
身近にある惑星たちだけ
ありのままのわたしのままで
誰がわたしに気づいてくれるの?
ありのままのわたしじゃだめと
言われてしまうのも当然なんだ
わたしはわたしのままでいながら
数多の星とは違う星にならなきゃいけない
誰よりも輝けばいいのか
誰かと違う色になるのか
形なのか、特性なのか
輝かなくても知ってもらえるのか
数多の輝く星の中で
誰かがわたしをみつけてくれる
その事自体がきっと奇跡で
だからみつけてくれた人に
覚えてもらえるようになるのが
わたしのできる恩返し
まだみぬわたしを知らないあなた
どうか早くわたしをみつけて
ありのままのあなたでいい
とは
何もしなくていいということではない
無理に「変える」ことはない
無理に「飾る」ことはない
誰かと違うことを気づいてくれるほどに
知ろうとしてくれているのなら
それだけで十分幸せなことなのかもしれない、と
わたしは思うのです