尽神日記~3月5日~
3月5日、晴れ。
英語が終わった。
もうフラフラだ。
結局一睡もできなかった。
帰ってから布の裁断をして、仮縫いをして、結構作業は進んだ。
この分ならなんとかなりそうだ。
試験の方は残すところあと1日となった。
これが終われば試験休みだ。
両立は厳しいが、気力を振り絞って僕はがんばっている。
いい天気だ。
ここのところ雨が続いていたから、なんだか爽快な気持ちになる。
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「なるかアアアアアアアアアアアアア!!!!」
日記帳をかなぐり捨てた尽神月流は、いつものように部屋で雄叫びを上げた。
そう、確かに外は爽快な天気であった。
しかし尽神月流は学校での試験を終えた後、安堵感に浸る事なく直帰したのだ。
部屋には分厚いカーテンがひかれ、機密保持がバッチリな状態になっている。
こもったら最後。
朝だか夜だか分からない。
散らかった部屋が神経をよけいに刺激する。
叫び出したい気持ちをぐっとこらえ、尽神月流は呟いた。
「落ち着こう」
息を吐いて、目を閉じる。
「そうだ。落ち着け」
深呼吸を何度も繰り返すうち、刺々しかった精神が次第に収まってゆくのが感じられた。
「よし、落ち着いた」
尽神月流は目を開ける。
「・・・・・」
荒れ果てた部屋が、よりくっきり目に入った。
「落ち着くかアアアアアアアア!!!!!」
†To be continued.†