尽神日記~3月12日~
3月12日、晴れ。
今日、『彼女』へのお返しができあがった。
無事に仕上がって良かったと思う。
気がつけばホワイトデーまであと2日。
思い返せば、いろいろなことがあった。
尽神一号機との再会。
天啓を得た計画。
神崎との出会い。
尽神一号機とともに戦った日々。
神崎との別れ・・・。
残された課題・・・・・。
それはこの際考えないようにしている。
僕にはどうしようもないことだ。
というよりも、考えれば考えるほど・・・
いや、止めておこう。
ここで止めておこう!!
尽神月流最後の戦いは、もうそこまで来ているのだから。
最終決戦。
14日。
明日は
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「明日は・・・」
何をしようかな。
尽神月流は呟いた。
言ってみれば明日は最後の晩餐かもしれないのだ。
14日はゆったりすることなど、できそうにないし。
とりあえずケーキ屋さんに頼んだマシュマロは取りにいかなければならないだろう。
花屋にも行かなければ。
14日にいきなり行って、無いと困る。
ユリの花。
綺麗で鮮やかなピンク色がいい。
昔どこかで読んだ花言葉。
たった一つだけ憶えている。
高貴。
『彼女』にふさわしいと、尽神月流は思う。
明日は一番綺麗なユリを探しにいこう。
そこで尽神月流ははたと我に返る。
(ああ・・・・・)
また『彼女』のことばかり考えていた。
†To be continued.†




