9/40
逸話
あの出会いの後…
オカルト同好会はたそがれ町の伝承を調べていた。
たそがれ町の伝承とは主に神埼家の始祖「神埼狼月」についてである…
狼月はたそがれ町の民話に登場する霊能者で数々の逸話を残しており、たそがれ町では安倍晴明並みの知名度を持つ。
彼の伝説の中で有名なのは妖狐退治の話である。
かわたれ山に住み着いた妖狐を狼月が退治したという民話…
淳也はそれに興味を持った。
「今まで誰にも退治できなかったのに何で狼月にはそれができたんだ?」
「それだけ狼月が強かったんじゃないのか?」
淳也の疑問に零二がもっともな答えを返す。
「そうとしか考えられないんだよな。でも結局は人間だ。強いと言っても限度があるだろ」
淳也がそう呟いた。
「その話について詳しい奴が私の家にいるんだが…」
さっきまで黙って聞いていた狐月が突然そう言って話に入ってきた。
「本当か狐月!?」
淳也が食いついた。
「ああ、良かったら来るか?私の家に」
狐月が笑顔でそう言った。
「もちろんだ!願ってもない」
淳也はとても嬉しそうにそう言った。
「霊能者の家か・・・少し興味があるな」
零二も興味を持ったようだ。




