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たそがれ怪奇譚第1部 追憶篇   作者: 狐好亭黒介
追憶篇最終話後篇 かなえさま 
35/40

一筋の光

その日の放課後…



帰り道で一人の男が淳也に話しかけてきた。



「誰ですか?」



警戒する淳也…



「私が誰かなどどうでもよい事だ。それよりこんな話を知っているか?お前達の願いを叶えてくれるかもしれない神様の話だ。困った時の神頼みというだろう?」




そう言って男はかなえさまの話を淳也に伝えた。




「そんな馬鹿な話がある訳ない。でもそれが本当なら・・・」




淳也はそう呟いて男に礼も言わず零二の家に走った。



あとには男だけが残された。




「ふふふ・・・計画通り」




男はそう不気味に呟いた…



そして淳也は零二の家に着き、零二の家にはすでに狐月がいた。




淳也は二人にかなえさまの話を伝えた…




「それが本当なら理佳を連れ戻せるのか?」



零二が淳也にそう尋ねる…



「たぶんできるはずだよ」



淳也はそう答えた…



「やめておけ。危険だ」




狐月がそう言って零二を止めようとする。




「それは聞けないな。どんなに危険だろうと理佳が戻ってくるなら安い物だ」



零二ははっきりとそう答えた



「安い物だと………あれは神であって神ではない………あれに何かを願ったら最後……全てをうしなうことになるんだぞ!」



「だったら何故霊能者でも僕の妹を見つけることが出来ないんだ!!霊能力は万能なんだろ?全部解決できて、どうして人1人探し出すことができないんだよ!!」



零二は今までにない程の鬼気迫る表情で狐月に貯まった不満を全てぶつけ……



「もう良い………後は僕1人でやる………邪魔はしないでくれ……」



彼の意志は堅く…彼にはそれしか選択肢は残されてなかった……


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