28/40
刈り取り
そして1時間後…
「血と臓物の臭いが強くなってきました。近くにいるはずです」
月影が住宅街の一角で足を止め、そう言った。
その直後…
「助けてくれ!」
そんな叫び声が聞こえた。
「あっちの方からだ」
狐月がそう言って声のした方に走る。
四人がその後に続いた。
そしてそこでヒトクイを見つけた。
「フォックスキィーック!」
月影がヒトクイにドロップキックをきめる。
ヒトクイは10メートル程飛ばされた。
「ひいい!?」
ヒトクイが飛ばされた隙に襲われていた男は逃げていった。ヒトクイが立ち上がる。
「縛!」
狐月がそう叫ぶと
光の帯がヒトクイを縛る。
「今だ!」
死神はそう呟いて大鎌をヒトクイめがけ水平に薙いだ。
大鎌はヒトクイの体をすり抜け、魂だけを刈り取った。
「終わったな。あとはこいつの魂をあの世ヘ連れて行くだけだ」
死神は安心した様子でそう呟いた。
こうしてたそがれ町で起こっていた猟奇的殺人事件は幕を閉じた。




