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たそがれ怪奇譚第1部 追憶篇   作者: 狐好亭黒介
追憶篇その2 伝承 狼月の妖狐退治
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科学とオカルト

「そうですね。では答え合わせとしましょうか。零二さん、妖狐は本当にいたと思いますか?」



月影はそう尋ねた。



「答えは、「そんな物は存在しない」です」



零二ははっきりとそう言い切った。



「理由を聞きましょうか」



月影は心底楽しそうに笑いながらそう尋ねた。




「先程までの話は狼月の妖狐退治の話をよく調べて本当にあった事のように見せかけた嘘。」



「刀はそれっぽく作った偽物で電流を流す装置が入っている。刀に触れる前にあなたはスイッチを切ったんだ」



零二は自らの推理を語った。



「流石です。零二さんは天才ですね。しかし不正解です」



月影は笑顔でそう言った。



「そんなバカな・・・」



零二は悔しそうに呟いた。



「あ、わかった!」



突然淳也がそう言った。



「月影さん、あなたは妖狐の子孫だ!」



淳也はそんな事を言い出した。



「淳也、お前バカなのか?」



零二は思わずそう言った。  



「科学的に考えてもダメだったからオカルトで推理したんだ。」


「さっきまでの話が全て本当ならあの刀は主人以外を拒絶するんだろ?」


「ならその妖狐と血が繋がっていれば拒絶されない可能性は高い。」


「つまり月影さんは妖狐の子孫という事になる。」




「俺の推理、どうですか?」



淳也はそう言い切った。



「80点ですね。オカルトで推理するという方向までは合格です」



月影はそう言って笑った。


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