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第19話 ゴブリン軍団戦決着

 



「それでは1.2の3!」


 クィーンの号令でアリサを取り囲んでいたゴブリン達が一斉に竹刀を振り下ろしながら踏み込んできた。見事な作戦であった。一斉に振り下ろされた竹刀の林にはネズミ一匹逃げ出せる隙はなかった。


 しかし脳天をぶっ叩かれたのはアリサではなく少し離れたところにいたキングだった。


 そう。アリサは一斉攻撃が来る刹那に縮地で上に逃げたのであった。相手との距離を爆発的に詰める代わりにジャンプしたのであった。縮地の正体は一瞬の爆発的跳躍である。いつもの横方向への跳躍を今回は縦方向に変えただけであった。アリサの超人的脚力は軽々と3メートルを超えるジャンプを可能にした。アリサを取り囲んだゴブリン達であったがアリサの上空まで囲んだわけではなかった。取り囲んだゴブリン達を軽々と飛び越えたアリサは着地と同時に、勝ちを確信して油断していたキングに見事な面を決めたのであった。


「え?アリサは?」


 自身もアリサに向って竹刀を振り下ろしたクィーンはそこにいるはずのアリサがいないので混乱していた。


「またやられたよ。」


 キングの声に振り向いたクィーンは頭をなぜているキングとどや顔で横に立っているアリサを見た。


 遠い距離から見ればアリサが囲みから飛び出したのが見えたかもしれないが、至近距離にいたクィーン達ゴブリンには目にも映らなかったようだった。


「勝負有!今の攻撃はなかなか良かったぞ。しかしアリサに一本決めるのはまだまだ10年早いって感じかな。」


「はい。もう脱帽です。」


 審判のゲランが今の戦いを振り返って評すると、それを聞いたキングは力なくうなずいた。


「まあ、今は確かにわたしの方が強いみたいだけど、鍛えればキング達だってわたしからいつか一本取れるよ。まずキングはもっと足腰を鍛えて縮地ぐらいはできるようにならないと、他のみんなは剣のレベルアップね。あんた達、キング以外は今までこん棒を闇雲にふりまわしていただけでしょ?キング!あんたが剣術を教えてあげなさいよ。」


「は、はい!」


「そう言うわけでゴブリン軍団は剣の修行決定ね。おっとその前にゲラン!あんたとの勝負はまだけりが付いてなかったわよね。」


「あれ?そうだったけ?」


「そうよ。あんたが町中で派手に魔法をぶっ放すから尚子に止められたのをもう忘れたの?」


「ああ、思い出したよ。俺がこれからお前を血祭りにするところだったのを止められたのを。」


「なにー!血祭りになるのはそっちよ!キング!あんた!審判をしなさい!他のみんなはゲランがコテンパンにやられるのを見学ね!」


 アリサはゲランに竹刀を放り投げると同時にゴブリン軍団を仕切った。頭に来ているように見せかけて実は案外と冷静だった。


「は、はい!」


 突然審判を振られたキングはゴブリン達に場所を開けるように指示していた。一方のゲランはアリサから受け取った竹刀が珍しいのか。軽く振ったり、曲げて見たりしていた。


「こりゃあ、キングの言う通りおもちゃじゃ・・・・・」


 ゲランの言葉を遮る者がいた。そう。アリサが得意の卑怯技で試合開始前に仕掛けてきたのであった。



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