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諸君、狂いたまえ   作者: カイザーソゼ
第1章 革命の魔王
6/136

1-5-B

 B 大竹は火山腕でナックルパートを打ち込んだ。炎の腕は坊やと蒸気船を吹っ飛ばし、川の中ほどまで伸びていって消失した。坊やと船は蒸発した。地面と水面に赤い直線が一本刻まれたが、やがてそれも消えていった。

 数秒前まで坊やが立っていた場所に、無傷のソハヤが落ちていた。

 大竹の右腕から、黒い炎の義手が生えてきた。大竹は恐る恐る、義手の人差し指でソハヤの鞘を触ってみた。ピリっと痛みが走るぐらいで、爆発はしなかった。「ああ、でもちょっと痛いなあ。よし、よし」と言いながら、大竹は炎の義手でソハヤを持ち上げた。

 大竹は向こう岸を眺めた。並び立つ巨大な肋骨が、鉄格子の檻に見えた。大竹は向こう岸に呼びかけた。


「今すぐ剣を破壊して檻から出してやりたいが、こっちにも計画がある!悪いが少しだけ待ってくれ、仲間達よ!自由はすぐそこにある!」


 大竹はソハヤを持って、その場を一人後にした。

 数ヵ月後、世界は滅んだ。新しい鬼の世が始まる。

(終わり)

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