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諸君、狂いたまえ   作者: カイザーソゼ
第5章 城巻き姫
39/136

5-8

 坊やは鼻を消した。彼はすぐに呼吸困難と全身痙攣を引き起こした。白目を剥き、口から泡や青い血を吐きながら、坊やは鬼の黒血を全身に巡らせていった。

 吐き出す血の色が変わった。流れ出る血が黒くなり、傷口は湯気を立てて急速再生していった。折れた足や砕けた手も元通りに回復した。

 坊やは自分の足でゆっくりと立ち上がり、口の泡を拭いて、腹に刺さった木片を抜いた。傷口はすぐに塞がった。

 坊やの目、耳、鼻……体中から黒い血が大量に溢れ出した。彼は全身に血をまとい、黒のラバースーツに鬼面を付けた姿になった。坊やは先生の剣ファンネル二本を手にした。

 坊やは稲妻のような高速三角飛びで(二階左壁を使った三角飛びで横から尻尾を切り裂き、続いて二階右壁を使った連続三角飛びで下から蛇女の左腕を切り上げる)蛇女の尻尾と片腕を切断した。蛇女は一階床に落下した。

 坊やは天井に立って一階を見下ろした。蛇女は痛みでのた打ち回っていた。坊やの隣で、先生は肩で息していた。さすがに疲れた様子だった。


 A「立烏帽子を助ける名誉を与えてくれ」

 B「世話のかかる師匠だ」

 C「ヒーローは遅れて現れる。それがメキシコ式」


 先生は汗だくの顔で爽やかに笑った。それから、彼女は蛇女を見下ろした。蛇女の体は既に再生を始めていた。先生は綺麗な赤い瞳で坊やを真っ直ぐに見つめた。


「いい、私に合わせて?三、二、一、はいスタート!」


 二人は縁日のスーパーボールの動きで部屋中を跳ね回った。蛇女は首を左右に振るばかりで、二人の高速機動に付いていけなかった。二人は壁に跳ね返って蛇女の死角に飛び込み、一撃離脱で距離を取り、また壁に跳ね返って別の死角に飛び込んだ。蛇女の体はズタズタに引き裂かれていった。

 二人は同時に蛇女の手前に着地した。そして下から連続で突き上げた。蛇女は打突ラッシュで上に吹っ飛ばされた。二人も追って飛び上がり、高速突き連射で蛇女ごと二階天井をぶち破った。二人は更に三階天井、四階天井も打突ラッシュでぶち抜いた。先生は左手の片手平突き、坊やは右手の片平突きに構えて、止めの全力打突を繰り出した。蛇女は天守閣の屋根を突き破って外に吹っ飛んでいった。

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