表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
諸君、狂いたまえ   作者: カイザーソゼ
第10章 天使の証明
108/136

10-11

 ゆるパパとピアースは走って逃げた。黒づくめの部隊が刀で襲ってきたが、警備の僧兵が薙刀で応戦した。二人はその隙に表門まで逃走した。

 表門の前で、テリーの部隊と黒づくめの部隊が入り乱れて戦っていた。テリーの部隊は敵の鎧を避け、顔や鎧の隙を狙って突いた。敵は一時的には倒れるが、しばらくするとまた立ち上がり、何事もなかったように襲ってきた。部隊の息が上がってきた。

 乱戦の最中、鬼庭率いる青服騎兵隊が横合いから突っ込んできた。敵は象のような馬に吹き飛ばされて、あるいは金棒で痛打されて、鎧をバラバラにされた。

 鎧の中には、黒い血の分身が入っていた。日光を浴びた血分身は蒸発した。青服隊は鎧を狙って攻撃し、敵を外気に晒して消滅させた。

 テリー自身も刃を振るって戦っていた。鬼庭は馬上から飛び降りて、テリーの前の敵をハンマーで叩き潰した。互いに戦場で見た事はあったが、こうやって会うのは初めてだった。テリーは汗だくの顔で片手を上げて、ハイタッチを要求した。鬼庭は彼女の手を全力で叩いた。痛がるテリーの目の前で、鬼庭はとんでもない大声で叫んだ。


「太后様(武振愛)の命により、千代浜軍に加勢する!大陸最強、リーパーズの勇者達よ!雑魚共を一匹残らず捻り潰せ!」


 青服隊は雄叫びで応えた。男子ばかりの工業高校のノリで、千代浜軍とは文化がまるで違っていた。テリーは辟易した顔になった。

 葵の間から二人が逃げてきた。青服隊は二人を守りつつ、表門から撤退した。テリーは小部隊を率いて、本隊とは別方向に離脱した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ