幕間
「……………主よ」
「…ん?」
死神は目を覚ます。
眼球が網膜に写し出した光景は、いつもの教室などではなく。
何億、いや何兆年だろうか?そこは、17年前まで過ごしていた、あの白い空間であった。
「主よ、皆さんはもう行ってしまわれましたよ。」
「………説明してくれ。」
創造神曰く、地球以外からの世界線への干渉。曰く、異世界人のスキル付与とその召喚。
それらのことが私の寝ている間に起きていたという。
「なぜ私は転移されてないのかね?」
「主よ…………あなたは神です。文字通り。」
創造神は語る。
「続けろ」
「一度堕ちた身だとしても、存在は神であるため、本来ある場所へ引き寄せられます。つまりはここ、天界です。」
「そうだな」
人間として生活していてもたまに天界へ意識が飛びそうになることがあった。
「本来神である主には、全てのことが干渉できません。しかし召喚は、天界を介するものでした。なので、主も天界に来るまでは『あるべきところへ戻ろうとする力』と『召喚の天界を介する力』があわさり、天界へ。天界に来たときにはもう干渉出来なくなったので、主は転移されなかったのです。」
「わかった。しかし………私の体はどういった状況なのだ?」
「主は、人間に神の力が宿った状態です。」
堕ちた際に封印した力が戻った。しかしそこには人間としてのベースがあるため、人間の身に神の力が宿ったと。そういうことである。まさに半人半神である。
「今主は、堕ちずとも世界に干渉しても、なんら問題のない体になりました。天界に引き寄せられる心配もありません。神ではありますが、人間でもあるのですから。」
「むぅ………」
なるほど。これは面白い、と。
死神は静かに嗤う。人間として生活し、感情を搭載したからなのか、それはとても楽しそうに見えた。
「どうされますか?」
「ん?」
「あちらへ転移されますか?」
創造神が死神に問う。
「あっちの世界って確か魔物とか」
「いますね。魔物の対抗手段のひとつとして召喚したようです」
「ならなぜに戦闘手段を持たないやつらを呼び出す?」
「……………さぁ?」
全くもってわからない。
あぁ、そういえば娯楽のひとつとしていろいろな書物を読んでみたが。こんなシチュエーションがあったな。
「他の神が介入した気配は?」
「ありました。」
「それは誰だ?」
「………すみません。覚えていません」
まあ、何億柱も神を創ってきたからな、こいつは。忘れてて当然か。
「よし、あっちにわざと一緒に転移して、その神の一柱のことを調べてみよう。」
「わかりました。」
創造神をみやると、どこか寂しそうな雰囲気をしていた。しかし……創造神が感情を実装した……………?いや、それはどうなのだろうか?あの淡々とした話し方はいつも通りであるし、なんらおかしな所はない。おかしいのは、私なのかもしれない。
感情を実装した弊害であろうか?
いや、これはやはり………………………
私は創造神に近寄る。
「……主?」
そして、頭を数回撫でた。
「なに、すぐに戻ってくる。」
「っ………は、はい」
やはり、創造神は感情を実装してみたようであった。私と再び離れるのが寂しかったのであろうか?愛い奴め。私は創造神に笑いかけながら、別れの言葉を口にした。
「では、いってくる」
「は、はい。お気を付けてっ!」
そうして私は、地球ではない世界へと転移した。
★★★★★★★★
転移すると、目映い光で辺りは埋め尽くされていた。しばらくすると光はおさまり、まわりをみわたすと、目の前には、私を含む38人と━━━━━━━
一人の女と、武装した人間が五人ほど存在した。そして女がこう話始めたのだ。
「━━━━━━━ようこそ勇者様方。」
★★★★★★★★★★★
一方その頃
創造神「あ、あ、あ、あ、あああああああああああああああるるるあるあるあ主いいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃああああああああああああ⤴⤴⤴うほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお♥♥♥♥♥♥♥うひぃうひ、うひひひひひひひひひひひひひひ━━━━━━━━━━━━━━
これが三日三晩続いたとか続かないとか━━━━━━━
今必死にクラスメイトの名前考えているので少しお待ち下さい。