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蟹騎士様の魔族生活  作者: ホワイト爺
第一章 魔族街デアントの住人
32/74

1-20 尾行中

遅くなり申し訳ございません!

part リチャード


俺達は飲み逃げ蜘蛛を探す為いろんなところに聞き込みをしていたが・・・


「蜘蛛?いや見てねぇな。それよりうちで何か買っていかないか?お嬢ちゃん美人さんだからオマケしとくよ!」


「あ、いえ私今持ち合わせがなくて・・・」


ずっとこんな調子だ。


行く先々で店で何か買わないかと誘われているのだ。その度にレヴィは金を持ってないので断ってるが、相手が引かない。そのせいで俺も参加して断っているが調査が遅々と進まない。とその時透明な何かが俺の真横に着地した。


「うお!なん、いででで!!」


続く言葉は言えなかった。そいつはいきなり俺の耳を掴み呟いてくる。


「好きな女の為に金ぐらい出せ鳥頭・・・!」


「は?なんだおま・・・お前シジマか?何やって


「フン!」


「グハァ!?」


俺がいったい何をしたんだ。いきなり鳩尾にブローを叩き込まれた。そのまま俺は痛みでうずくまってしまう


「俺が何をしたんだ・・・」


「何もしてないからだバカ鳥」


わけわかんねぇよ・・・



part 覗き部隊


「リチャードの様子はどうだ?」


「未だに何もしません。好きな女が対応に困っていても自分も会話に参加するだけです」


「先輩って鈍いですね」


「鈍いというか・・・空気を読めないというか」


「だだのバカじゃろうあれは」


5人はため息を付く


「「「「「ハァ・・・鳥頭」」」」」


「アイツは金ぐらい出さんのか・・・」


「気づいてないでしょうね・・・きっと」


「あまりしたくなかったが、やらないといつまでもああだろう・・・シジマ頼んでいいか?」


「いってきます」


透明な何かは店の天井に上がりジャンプし鷹の真横に着地する。すると耳を掴み何回か言葉を交わした後、腹にブローを決め、こちらに戻って来た。

鷹は腹を抑えてうずくまり周りから変な目で見られている。狼が一応聞く


「大丈夫だったか?」


「ええ 、大丈夫です。自分達が気づかれる様子はありません。リチャードはバカですから」


よし、なら尾行を続けようと5人は視線をレヴィとリチャードに戻すとそこには、スカートが風に舞い上げられてパンツを至近距離でうずくまった姿勢のリチャードに見られているレヴィの姿があった。


シジマは迅速に嫌とも言わせないスピードでポピーを肩に抱えと腕の間で挟む見た目になる。ハルスが拝む


「ポピエル様〜何卒あの者の怒りを静めてくだされ〜」


「イヤァ!天使に対する対応じゃなぁい!!だ、誰か助けてぇ!」


周りを見るとあら不思議、全員がポピーを拝んでいた。


「ご武運を!」


「安心せい、生きてたらわしが治してやるわい」


「よし、行くぞポピー」


「何処もよくないいいいいい!!?待って!なんで僕何ですか!?皆さん一緒に行きましょうよ!それに・・・は?」


とそこで有り得ない者を見た。それはレヴィが怒りも恥ずかしがりもせずリチャードと普通に接しているのだ。リチャードは勿論冷や汗ダラダラである。

ポピーの視線に皆気づき、両目を擦ったり呆然としている。ハルスが言い始める


「誰だアレ!?」


「レヴィさん・・・なのですかアレが?」


「そうか・・・レヴィも成長したんじゃな」


「・・・何か裏があるか?」


「路地裏でフルボッコとか・・・」


・・・


「「「「「リチャードお前(君)(先輩)の事忘れませんよ」」」」」


もし路地裏でフルボッコなら流石にフォローを入れられないので諦める薄情な5人であった。

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