プロローグ
思い付きで書いてます。
勢いだけです。
有史以来。
常に、世界は邪悪に包まれていた。
魔物で大地が覆われ、人々の住処は偏狭の地に追いやられた。
当然、人々は闇を纏うソレらに怯え、恐れていた。
それは王でさえも例外は無かった。
絶望した彼らは食欲や色欲に溺れた。
犯し、犯され。
ついには魔物を食らう者さえも現れた。
狂気に彩られた世界。
けれども勇敢な王もいた。
剣を持ち、盾を構え、兵を鼓舞して戦っていた。
永遠の戦い。
一人の姫君が神に祈った。
「神様、お願い致します。どうか、無力な私たちに力を……」
神は応えた。
空から、一人の少年が光より舞い降りたのだ。
神よりの使者である彼は、素晴らしい活躍をした。
真紅の龍を従えて、結果、大陸の三割ほどを人の領域とする偉業を成し遂げた。
人々は希望を知った。
人々は活力を知った。
なにより、人々は勇気を知った。
また、王たちは自身を恥じた。
ある王は二度と同じ過ちを繰り返さないと誓った。
ある王はその地位から身を引いた。
戦い続けていた王は、さらに力強くなった。
全ての王は、領民のために働き、領民を導き、領民とともに戦った。
そして、感謝した。
神に。
愛と勇気の、炎の勇者に。
やがて……。
人々が愛と勇気に満ちたとき。
勇者は姿を消した。
彼が登場してから一年のことであった。
完走を目標にがんばります。