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公園のお兄さん  作者: ナマエ
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木登り

学校がはやく終わってお兄さんに会いに公園に行くと、お兄さんがいない。


「……」


お兄さんに会えないから寂しくなって家に帰ろうとしたら、上のほうから「おーい」ってお兄さんの声が聞こえた。


声がしたほうの上を向いたら木の上にお兄さんがいて、葉っぱがお兄さんの髪の毛にからまってついている。


「お兄さん!なんで木に登っているの?」

「鳥と遊んでたんだ!」


葉っぱがついてるのを気付いていないからか気にしないで鳥がお兄さんの肩に乗っている。バサバサ、とお兄さんがいる木の上から羽の音が聞こえて数羽の小鳥が空に飛んで行った。お兄さんはまたな!って言いながら鳥に元気に手を振っている。


私とばいばいするときよりも元気そうで、輝いている。少し、くやしい。お兄さんは鳥に手を振り終わって、木の上からジャンプして下りる。木からジャンプして下りると危ないってお母さんがよく言うけど、お兄さんを見ると危なさそうじゃない。今度お兄さんと一緒に木に登ってみよう。それでジャンプして下りよう。


「こんにちは!」

「こんにちは」


お兄さんは大好きな鳥と遊んでいたから、お兄さんの目はいつもよりきらきらだ。それに普通の服じゃなくて、魔法使いさんの服を着ている。お兄さんに魔法使いさんの服といったら嫌な顔をされるから


「魔術師のブランド服で木に登るのすごいね」

「ああ!そうだろ!!」


慣れているからこんなの簡単だ!って言っていると、鳥が木の枝からパタパタと羽を動かしてお兄さんの頭へと移動する。お兄さんはそれが嬉しいみたいでもっと笑顔になる。お兄さんの顔はにやけていて、本当に鳥が好きなんだなと思った。



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