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公園のお兄さん  作者: ナマエ
11/18

言葉

びゅんびゅんと風がふく。ブランコが後にいったら風でぶわあっと髪の毛が前にいって、ブランコが前にいったら髪の毛がばさあって後にいく。


「ほんとうにすごかったんだよ!!!」

「ああ、それはすごいな」


お兄さんはそういって私の背中を押した。そうなるともっとブランコの揺れは大きくなって、私がみえる景色の位置が高くなった。けどまだ地面に足がすれすれでつく。


「あ!お兄さんもっといっぱい押して!!」

「ああ」


お兄さんは「わかった」っていってさっきよりも強く私の背中を押した。すると地面に足がつかなくなって、ぶらぶらできるようになった。


「それでね!!……ってそういえばお兄さん日本語上手だね!!」

「……え!?」

「?」


お兄さんはびっくりしたような声をあげた。それでさっきよりもブランコを押す力がもっと大きくなった。なにか驚くことあったのかな?いっぱい揺れるからいいけど。


「どうしたの?」

「……いや、なんでもない。褒めてくれてありがとう」

「どういたしまして!お兄さんは日本語以外の外国語も喋れるの?」


あれ、なんだかお兄さんが背中を押す力が少し小さくなった。どうしたんだろ?


「……あ」

「……?」


お兄さんが呟いて背中を押す手が止まった。ブランコの揺れが小さくなってみえる景色も少なくなる。お兄さんにとってだめなこと言っちゃったのかな?


「……質問についてだがおそらく勉強すれば喋れるはずだ」

「そうなんだ!お兄さんテレビでみる外国の人よりも日本語上手だよね!!」

「そうか、ありがとう」

「どういたしまして!」


おお、お兄さんは笑って私の背中をぐいっと押す。その力はさっきよりもすっごく大きくなって、ブランコの揺れる位置が一番高くなった。



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