能力者(マネジ)-2-
何か音がしたような・・。耳を澄ましてみた。すると数人の足音が聞こえた。
誰だか私には想像できた。そして足音は私ん部屋の入り口で止まった。
そして誰かがものすごい勢いで私にとびついてきた。
「アゼイリア様!おはようございます!!朝からものすごく可愛いです!!!!!」
・・・くるしい。かなりきつく抱きつきすぎだ。
「エリザ苦しい。」
「そうですよエリザ。私のアゼイリア様から放れなさい。」
と言いながら歌代が私とエリザの方へ近ずいてきた。
クィンス・エリザ。小林歌代。二人は家のメイドだ。そして双子の姉妹でもある。
名前が違うのは小さいとき親が離婚したせいだ。エリザはよく私にくっついてきて、嫉妬したかよがエリザに注意する。いつものことだ。そして今またいつもの喧嘩が行われる。
「いつからてめぇのアゼイリア様なんだよ!!」
まだ私に抱きついたままで言った。
「出会った時からに決まってるじゃない。」
冷静に答える。
「そしたら私のほうが半年早いね!!!」
「ふんっ、たかが半年くらい。」
鼻で笑いながら言った。
「なにぃ~。」
メイド服のスカートの中からライフルを取り出した。
「殺る気?」
歌代もメイド服のスカートの中からライフルを取り出した。
「今日こそ、てめぇの息の根を止めてやる!!!!」
カチャッとエリザがライフルをかまえた。
歌代も反射的にライフルをかまえる。
両方とも引き金に指をかける。
そろそろあいつが出てくるころだろう。私は入口にいるあいつを見た。
その視線に気ずいたのか、二人の方へ向かっていく。
「はいはい、アゼイリア様に危険が及ぶので、やめましょう。」
あいつは二人の間に割って入った。