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第5ー1話 『ゲームスタート』

 薄暗い路地裏に歩みを進めるカゴメ。奥にポツンと潜むエレベーターに乗り込む。階数ボタンの下にある差し込み口にメリーカードを差し込む。階数表示の液晶に『MGL』と表示され、エレベーターが下がって行く。

 最下部に到着、扉が開く。目が眩むほどのギラギラ照明。『Merry-Go-Land』と描かれた看板。そこにはメダルの代わりに500円玉を使ったメダルゲームや札束が景品のUFOキャッチャー、対人でお互いの賭け金を奪い合うシューティングゲームやレースゲームなどが密集。言わば大人のゲームセンター。ゲーセン特有の騒がしい音とゲームに夢中の金持ち共。バンクに直進するカゴメ。

「おい貴様!」

 2人のMGLスタッフに止められるカゴメ。

「何故、ここに居る? 追放したはずだよな〜、イカサマ野郎」

「ゲームの穴に気づかなかったお前らが悪いんだろ? 私はゲーマーだ、楽しいゲームが出来るなら何度だってコンテニューするぜ」

 カゴメがメリーカードで手を振り、去る。

(て言ってもな〜、今月の親のスネこれっぽっちだしな〜)

 ポケットからクシャクシャの20万円を出す。

(ま、何とかなるだろ! さぁ、ゲームスタートだ!)


 夕日に照らされ下校するナギサとミホ。

「知らない事なんて無いって思ってた……。どうして黙ってたの?」

「別に良いだろ」

「良くないよ! あんなのと戦って、もしナギサが死んだら__」

「その時はその時だ」

「何言ってるの!?」

 慣れない手つきでナギサの胸ぐらを掴む。

「もうやめて……。私の事はいいから、自分をもっと大事にして」

「私は戦う、ミホが幸せになる為に」

 ナギサの言葉を飲み込めないミホ。

「ばか!」

 逃げるように去っていくミホの背中をナギサは見つめる事しかできなかった。


 左手に札束がパンパンに入った紙袋を持つカゴメ。GML帰り。

「ふっー! 勝った勝った〜! 無職サイコー!」

 右手のコーラをジャグリングのように投げ遊ぶ。シャンパンシャワーのようにコーラを見知らぬ通行人にかけまくる。迷惑する人々と笑うカゴメ。

 カゴメとすれ違う荊部(いばらべ)アイ。すれ違いざまにカゴメの非行を瞳に捉える。その後、カゴメが数歩歩き小さな段差に転ぶ。連鎖するように札束の入った紙袋が川に落下する。

「私の金!」

「人に迷惑を掛けてはいけない。そうでなければ神様から天罰が下される」

「はぁ、何言っちゃってんだお前」

「気をつけて、くださいね」

 微笑む口元と怖い眼光でカゴメを見つめるアイ。

名前         プラリィア名       キーポイント

月島レイ       リィアジッカー      快楽

伊藤ルリコ      リィアハナビ       富

章野アズハ      リィアセシィ       自尊心

斜々羅リッカ     リィアナャーコ      自由

旗部アカリ      リィアリムス       明るい未来

彦宮ナギサ      リィアキャット      自由な愛

無芽森カゴメ     リィアザミア       自立心

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