第4ー5話 『衝突』
一緒の歩幅で登校するナギサとミホ。
「この曲すごく良いんだよね、ほら!」
ミホが有線イヤホンの片割れを渡す。
「やめろ、私は両耳でしっかり聴きたいんだ」
「今は良いでしょ! も〜」
結局、両耳にイヤホンを装着する。
背後にはリョウとその取り巻き達。
「ミホは僕の婚約者になる人なんだ、邪魔しないでもらえるかな?」
ナギサに問いかけるリョウ。取り巻きが拳の骨を鳴らす。
「お前にミホは似合わねーよ」
振り返ることもせず、言葉を投げるナギサ。取り巻きが前に出るのをリョウが抑える。
ミホがイヤホンを外す。
「なんか言った?」
「ミホが世界で一番可愛いって言ったんだよ」
顔が一気に赤くなっていくミホ。
「ダカラチョクセツテキス__」
恥ずかしさが重量オーバーしミホの頭が爆発する。魂が抜けるように口から爆煙が出ていく。
「ミホ〜、大丈夫か〜?」
手でミホ顔を仰ぐナギサ。その様子を鬼の形相で睨むリョウ。
「彦宮……!」
「今日はありがとございました! 失礼します」
外回りの仕事を完了するレイ。
車に乗り込み、仕事のスイッチを切る。
「ったく、つまんね〜話ダラダラしてんじゃね〜よ!」
ポイントを確認、『ー395469』と表示。レイが舌打ちをする。
「また減ってる……クソが」
レイが項垂れる。
「カーン カーン カーン」
そんなレイを誘うようにアビルの鐘が鳴り、口角が上がる。
「待ってたわよ」
車のエンジンを入れ、アビルの元へ発進する。
テストで早帰りのハルカ、重い玄関の扉を開ける。男の靴はない。少しホッとし、家に上がる。
リビングの扉を開けるとぼーっとテレビを見る母親。
「ただいま……」
全く反応してくれない。ハルカが父親の仏壇に向かい、花立の水を変える。
「ハルカ、今日は家に居なさい」
機械のように焦点を動かさない母親。
「どうして?」
「大事な話があるの」
港でマホッケアビルを倒し終えるジッカー。溶けていくマホッケアビル。
「捌き、完了」
ポイント確認をする。『ー383170』。
「まぁまぁね」
そこに現れるアキ。
「あなたあの時の__」
オガサワラオオコウモリアビルとの戦いの時を思い出すジッカー。
「私の夫と写ってるのは、あなたね?」
キレ気味で証拠写真を突き付ける。ジッカーが写真に顔を近づける。
「あ〜! 早漏くんか!」
腹を抱えて笑うジッカー。
「コイツ……!!」
エナジェクターを破壊しそうな力で握りしめるアキ。怒りの変身、リィアニコー。
「こいつさえ居なければ」
エナジェクターを2本注入、ニコーが両手に刀を武装する。舌を舐めるジッカー、ニヤけが止まらない。
「あなたと戦えば、すっごく気持ち良くなれそう」
名前 プラリィア名 キーポイント
月島レイ リィアジッカー 快楽
伊藤ルリコ リィアハナビ 富
章野アズハ リィアセシィ 自尊心
斜々羅リッカ リィアナャーコ 自由
旗部アカリ リィアリムス 明るい未来
唐堂ハルカ リィアルビア 家族愛
沼倉アキ リィアニコー 色褪せぬ愛
彦宮ナギサ リィアキャット ??????