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第3ー4話 『ソラの覚悟』

 グラウアーゴリラアビルが激しくドラミングする。地面が揺れ、軋む支柱。ライトやスピーカーが倒れていく。会場の人々が恐怖に足がすくんでしまう。

「みんな逃げて!!」

 ソラの一声で怯えながらも皆が逃げる。

(明らかに強力なアビル倒せば大量ポイント。もしも、倒せなかったら__)

 リトリリのメンバーがソラの腕を掴む。

「私達も逃げないと!」

 ソラが掴まれた腕を振り解く。

「!?」   

 悲鳴を上げながら逃げるSunShine。ソラがエナジェクターを握りしめステージの前方へ歩く。

「あんなデカゴリラにSunShineの笑顔が奪われてたまるかよ!」

「ソラ……?」

 言葉が荒くなるソラに戸惑うメンバー達。

 天高くにエナジェクターを投げるソラ。晴天の空にエナジェクターが舞う。

「私は、晴ノ日ソラ。またの名を__」

 エナジェクターをキャッチし注入する。

「リィアクラーカ!」

 仮面をつけずに素顔のソラで変身する。日光がクラーカを煌めかせる。

「ソラ、どうなってんの!?」

「どういうこと!?」

 驚くメンバー達

「説明は後で! 早く逃げて!」

 前傾姿勢のクラーカ、両手からエナジェクターを注入し両手両足を強化する。力を込めた足に血管が浮き出る。グラウアーゴリラアビルに向かい一気にジャンプする。

「おりゃあー!」

 グラウアーゴリラアビルに向かって殴り掛かる。


 ルビアの斧で吹き飛ばされるジッカー、様々な道具棚が置いてあり思うように刀を振れない。押されるジッカーを見下しニヤつく。

「斧は短くて使いやすいな〜」

 手首を回しながらルビアがジッカーに距離を詰める。

「そんな怖い顔してると老けますよ? オバさんっ」

 ルビアの斧を何とか刀で防ぐ。

「そうゆうこと言われると逆に燃えるからやめた方がいいわよ?」

 力押しで周囲の物ごとルビアの右腕をぶった斬る。

「!」

 斧を掴む右腕が地面に落っこちる。ジッカーが刀を鞘に収める。地面に落ちたルビアの右腕を蹴飛ばし斧を拾うジッカー。

「斧のほうが使いやすいんだっけ?」

「はぁ〜あ、最悪な気分」

 ルビアが不機嫌そうにエナジェクターを2本注入する。右腕を復活させ斧を武装する。工場の粉塵が舞い落ちる中、互いに斧を構える。


 銃を両手に持ちクラーカがグラウアーゴリラアビルの全身にひたすら銃を撃つ、グラウアーゴリラアビルの攻撃を避けるの繰り返し。

(ダメだ、このままじゃ埒があかない!)

 光線銃を体を撃たれても全く動じないグラウアーゴリラアビル。クラーカの目に焦りが滲む。

(エナジェクターを一気に打つか……?)

 頭を回しながらも定期的にくるグラウアーゴリラアビルの攻撃を避ける。この前の動物園と同じように壊れていくライブ会場。

(そうだ! いいこと思いついた)

 秘策を胸にエナジェクターを構える。


「さっきまでの威勢はどうしたのかしら〜?」

 ルビアを探すジッカー。ルビアが息をひそめ物陰に隠れる。

(ぶった斬ってやる)

 エナジェクターを2本注入するルビア。道具棚の下から蔓を伸ばし斧を持つジッカーの腕を引っ張る。バランスを崩すジッカー。斧を振りかぶり飛び出すルビア。斧が変形し大斧にパワーアップする。絶体絶命のジッカー。両利きのジッカーが咄嗟に左手で抜刀し、逆手持ちでルビアに対抗する。体に深手を負わせながらルビアのツインテールの片方を斬る。舌打ちするルビア。

 ルビアが工場の壁をぶち破り危機的状況を脱出する。

「逃げたかー」

 ジッカーが刀と斧を肩に担ぐ。とりあえずストレス解消できて満足げなジッカー。


「お願い! 鳥ちゃん達!」

 クラーカの撃った弾が小鳥に変形していきグラウアーゴリラアビルの体をつつく。鳥ちゃん達に翻弄されるグラウアーゴリラアビル。段々と苛立ち始め、次第に皮膚が溶けていく。

(ビンゴ!)

 

 あの日の動物園に行った時のことを思い出す。ゴリラエリアで目に入った『ゴリラは警戒 心が強く、神経性の下痢にかかったり、心臓に負担がかかりやすく死にいたるなど、ストレスに非常に弱いことも明らかになっている。』の一文。

(まさかあの日の情報がこんなところで生かされるとは!)


 エナジェクター5本を右足の強化に使用。右手から蔓を伸ばしグラウアーゴリラアビルの腕に絡ませる。一気に縮ませグラウアーゴリラアビルの頭部まで達する。

「SunShineを怖がらせた罰、喰らいなさい!」

 クラーカの全力で蹴りが頭にキマる。

 遠くからSunShineやリトリリのメンバー達が息を呑みながらその様子を見る。溶けながら後方に倒れるグラウアーゴリラアビル。血が蒸発する煙の影からソラが現れる。

 帰ってくる勇者に皆が歓喜し、ソラの元へ駆ける。

「ソラー!」

「なっ! なになに!?」

 喜びの勢いに任せ胴上げが始まる。

「高いっ、高いって〜! やめて〜!」

 嫌がりながらも嬉しそうにするソラ、腕のポイント表示が0(ゼロ)になる。

名前         プラリィア名       キーポイント

晴ノ日ソラ         

月島レイ       リィアジッカー      快楽

伊藤ルリコ      リィアハナビ       富

章野アズハ      リィアセシィ       自尊心

斜々羅リッカ     リィアナャーコ      自由

旗部アカリ      リィアリムス       明るい未来

唐堂ハルカ      リィアルビア       ??????

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