第3ー3話 『ツインテールの戦士』
アイドルフェス、野外ステージでパフォーマンスをするリトリリ。最高に盛り上がる会場。汗だくになりながらも必死に踊るソラ。
「他のメンバーの子が体調不良になっちゃって」
「急遽、代打でソラさんが出てるんだって」
ショウコの自室でアズハとショウコがくつろぐ。棚にはCDや漫画、隅にはアコースティックギター。アズハの部屋と違い趣味が敷き詰められている。
「行きたかったな〜」
「でも私たち__」
「金欠だ〜」
2人が床に寝そべり何をするわけでもなく、ボケーと過ごす。
そんな2人に至福の扉が開く。
「お菓子パーティーよ〜!」
ショウコママがドアを開け、お菓子やジュースを持ってきてくれる。2人が目を輝かせる。
「ママサイコ”ーッ!」
「ありがとうございます!」
「カーン カーン 」
微かな鐘の音に気づくアズハ。お菓子をモリモリ食べるショウコ。
「これめちゃウマだからアズハも食べてみ!」
「あぁ、うん!」
(距離が遠すぎて場所が分からないな……)
工場で戦闘中のジッカー。ホーランドロップアビルがジッカーに飛び掛かる。
「ポコッチョポコポコポコ!」
ジッカーを潰したつもりで何度もジャンプする。その隙にジッカーが背後を奪う。
「こっちよ」
一気に斬りつけ、血飛沫が飛ぶ。
「ポコッチョ!」
エナジェクターを3本注入し、武器を強化する。刀の鍔の部分が展開、力をチャージする。ホーランドロップアビルに向け刀を振り、光の帯が螺旋状に放たれる。光の帯により拘束されるホーランドロップアビル。
「ポコッチョー!」
トドメを刺そうと刀を構え、舌を舐める。
「オルヴォワール」
持ち手に蔓を巻き付けられた斧がジッカーの後ろから飛んでくる。斧によりホーランドロップアビルが殺される。
「!?」
壁に刺さった血みどろの斧。
「アレは__」
蔓が縮まり斧がルビアの手元に戻る。ジッカーの前に生意気態度のルビア(唐堂ハルカ)が現れる。ツインテールやピアス、ネックレスがよりルビアの悪ガキ感が増す。
「ルビアちゃん……」
「なんか横取りしたみたいでごめんね、わざとじゃないんだ」
ルビアがうざったい芝居する。
「ほんと変わらないわね。生意気なところ」
「それ褒めてる??」
「大嫌いってこと」
本気の目でルビアに斬りかかるジッカー。ルビアが斧で防ぐ。刀と斧のお互いの刃がぶつかり、2人の本能が加速する。
リトリリのパーフォーマンスが終わり拍手に包まれる会場。
「SunShine(LittleLillyのファンの名称)のみんな! 今日はありがとー!!」
リーダーの感謝の言葉に盛大な拍手で返すSunShine。
やり切った顔で汗を拭うソラ。
(私はSunShineの為に__)
SunShineの嬉しそうな表情が会場を覆い尽くす。
(信じてくれる人を信じる)
SunShineの笑顔を胸に決心する。
「おい! 何だよアレ!」
ざわつくSunShineたち。台風が生まれるようにSunShine達からアビルの体が構築されていく。ソラの表情が曇り、険しくなる。
(まさか__)
5階建ビルほどの巨大なグラウアーゴリラアビルが爆誕する。無言の圧迫感を放つグラウアーゴリラアビル。
(SunShineから生まれたアビル……)
名前 プラリィア名 キーポイント
晴ノ日ソラ リィアクラーカ 艶やかな美人
月島レイ リィアジッカー 快楽
伊藤ルリコ リィアハナビ 富
章野アズハ リィアセシィ 自尊心
斜々羅リッカ リィアナャーコ 自由
旗部アカリ リィアリムス 明るい未来
唐堂ハルカ リィアルビア ??????