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第3ー2話 『ドタバタ! 動物園バトル!』

 動物園にアズハ、ショウコ、ソラ、ルリコ親子が集結する。

「休日だ! 最高だ!! 動物園に来たぞー!!!」

 ショウコが両手を掲げる。喜ぶアオト。アズハがニコニコで拍手をする。

「イェーイ!」

 ウキウキムードの中、ルリコとソラが睨み合う。

「それより、何でヤニカス(このおんな)がいるのよ!」

「それはこっちのセリフなんだけど!」

「まぁまぁ、同じプラリィア同士仲良くしましょうよ」   

 仲介人アズハが宥める。

「悪いけど別行動で! フンッ!」

 意図せず息の合うルリコとソラ、お互いそっぽを向く。アオトがソラの手を握る。

「ぶんぶんぶーーん!」

 ルリコとソラを手で引っ張っていく。

「あ、ちょっと!」

「アオトストップ〜!」

 アズハとショウコ顔を見合わせ微笑む。


 ベンチに座わりながら噴水を見つめるアカリ。腕を組むマサミがベンチのそばに立つ。

「へー、唐堂を見逃したのか〜」

「確証が持てるまでは手を出さない」

「まぁそうだね〜。でも、こうしてる間にも誰かが犠牲になってるかもしれないけど」

 マサミがチラッとアカリの顔を見る。眉間に皺を寄せるアカリ。


 乗馬体験用のポニーに乗るソラとルリコ。

 ちょび髭と蝶ネクタイを付けて実況するショウコとアズハ。後ろでアオトが母を応援する。

「さぁ、始まりましたプラリィア記念! 実況はわたくし、ショウコとアズハでやらせて頂きます!」

 ソラとルリコが目から電流を飛ばし合う。

「いや〜、絶好のポニー走り日和ですね〜」

「私も走っちゃおかな〜なんて」

「はっはー」

 別に面白くもないやり取り。

「バァン!」

 アオトのフーセンガムの風船が割れ、走る2頭のポニー。

「プラリィア記念スタートを切りました! 先頭がルリファルコン! それを追う形でソラジネーション!」

 リードするルリコにソラがカーブで差を詰める。

「ここで並んだ! 睨み合う2人! よそ見をしていると__」

 ポニーが体を反り2人とも顔面から落ちる。

「落馬〜!!!」


 どっちがキリンにバナナ食べてもらえるか対決をするソラとルリコ。こぞってソラの持っているバナナを食べるキリンたち。

「おーい、こっちにもあるぞ〜」

 全然食べてもらえないルリコを鼻で笑うソラ。

「ヤニ臭いからこないのよ、私の勝ちね」

 ドヤ顔をルリコに見せ付けるソラ。

「くっ〜!」

 負け惜しみでカゴにあるバナナを全部皮ごと口にねじ込む。

「ふん!」

 メダルを掛けて貰うかのごとくショウコにキリンのカチューシャを付けてもらうソラ。ギネスの拍手するアズハ。


 第二ラウンド、どっちが牛の乳はやく早搾れるか対決。

「あれ? 出ないな?」

 ソラが牛の乳を覗く。

「ん?」

 その瞬間ミルクがソラの顔にぶっかかる。爆笑するルリコ、ソラに掛かったミルクを人差し指で拭き取り舐める。

美味(びみ)!」

 ショウコから牛のカチューシャを付けてもらうルリコ。ギネスの拍手するアズハ。


 第三ラウンド、ゾウの鼻乗り背比べ対決。

「私の勝ちね」

「どこがよ! 私の勝ちでしょ!」

 ゾウの鼻が天を向き、逆さまにながらもしがみつくソラとルリコ。

「ほら!」

「いや、ほら!」

 足をピンと伸ばしなんとか長さを稼ごうとする。

「ほらほら!」

「ほらほらほら!」

「ほらほらほらほら!」

「ほらほらほらほらほら!」

 鬼も引くほどの表情で睨み合う。

「お〜!」

「ん?」

 ソラとルリコが観衆の歓声の方を向く。すると、下からロバ、犬、猫、アオトの順番で立ちバランスをとる。

「本物のブレーメンの音楽隊だ!」

 最後にポーズを決め、観衆を沸かせる。

 ショウコからゾウのカチューシャを付けてもらうアオト。ギネスの拍手をするアズハ。

「わーい!」

 ソラ、ルリコ、意気消沈。


 一旦、お土産屋で落ち着く一向。

「なんだかんだで楽しそうですね」

「どこがよ」

 ソラがプンスカする。 

 一方、ショウコはちょび髭と蝶ネクタイを外し、ルリコとアオトは楽しそうにお土産を選ぶ。

「!」

 運命の人を見つけたようにソラの目がパンダの靴下にいく。実際に手に取りまじまじ見る。

「パンダ好きなんですか?」

「好きっていうか憧れに近いかな」

「憧れ?」

「うん、白い部分も黒い部分も愛される。私もそんな存在になりたいって」

「確かに、そうかも」

 ソラの内なる思いがアズハにも刺さる。

「カーンカーンカーンカーンカーンカーンカーン」

「近い!」

 タテハモドキアビルの光線から必死に逃げる人たち。

「こんな時に!」

(いや、幸せな人間からアビルが生まれる。動物園ともなれば発生率が高くなるって事か……) 

「急ぎましょう!」

「はい!」

 アズハとソラがタテハモドキアビルの元へ向かう。

(恐らく動物園に来たお客さんから生まれたアビル。少し手こずりそうね)

「アオトを連れて逃げて!」

 ショウコがアオトの手を繋ぐ。

「了解!」

 ソラが目に仮面を付け、ルリコがタバコに火をつける。

 迫り来るタテハモドキアビル。ソラ、アズハ、ルリコがエナジェークターを構える。

「変身!」

 声を揃え3人が同時変身する。

 タテハモドキアビルのレーザー光線が動物園を破壊していく。

 クラーカとハナビの銃撃コンビがジリジリとタテハモドキアビルのHPを削る。しかしタテハモドキアビルの羽の風圧でなかなか急所に当たらない。

「ギィユィー!」

 光線を無鉄砲に撃ってくるタテハモドキアビル。クラーカとハナビが光線を避ける。1個の光線が動物の方に放たれる。

「危ない!」 

 セシィが間に入り、大鎌を地面に突き刺し光線を防ぐ。

「くっ!」

 光線により動物園がボロボロになっていく。

「このままじゃまずい! 短期戦で決める!」

 エナジェクターを5本注入、右手から蔓を伸ばしタテハモドキアビルを絡め捕える。しかし、暴れるタテハモドキアビルに体が持っていかれる。

「うわわ!」

 左手から蔓を伸ばし、さっき突き刺した大鎌の持ち手に結び耐える。

「食い止めてる間にトドメを!」

「分かった!」

 声が重なりクラーカとハナビがまたしても睨み合う。

「私は章野さんと仲間なの、部外者は引っ込んで!」

「私もですけど〜!」

「私の方が絶対先!」

「先とか後とか関係ないです〜」

「じゃあ本人に聞いてみましょう」

「そうね」

「どっちの味方なの! 章野さん!」

「どっちの味方なの! アズハ!」   

 2人が声を揃え、問う。

「何でもいいから早くしてくださ〜い!!」

 その答えに目を光らせながら早撃ちする2人、タテハモドキアビルの頭を同時に撃ち抜く。墜落するタテハモドキアビル。

 クラーカの腕にタテハモドキのポイント20007点が入り『ー26832』と表示される。指をパチンと鳴らす。

「しゃあ!」

 落ち込むハナビ。苦笑いするセシィ。

 ジャンプしながらウィンクピースを決めるクラーカ。

「ソラちゃんの大・勝・利!」

名前         プラリィア名       キーポイント

晴ノ日ソラ      リィアクラーカ      艶やかな美人   

月島レイ       リィアジッカー      快楽

伊藤ルリコ      リィアハナビ       富

章野アズハ      リィアセシィ       自尊心

斜々羅リッカ     リィアナャーコ      自由

旗部アカリ      リィアリムス       明るい未来

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