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公爵家訪問

「カトリーネ姫様

ようこそ、いらっしゃいませ。」


「ふふふ。初めまして、ロイベールト公爵家の

皆様、今日は、宜しくお願い致します。」


白髪混じりの黒の短髪に紫水晶のような瞳の

老紳士、ロイベールト公爵家の21代目当主

オースティン・フォン・テン・アイルーズ・

ロイべルート公爵閣下。52歳。


フォロス様のお父上であり、この国の宰相。


つまり、王国の重役のひとりである。


「まさか、末息子のフォロスに、

ステフリーシュ辺境伯領の安全性を確かめ、

ルドウィーク殿下の護衛騎士をせよ、とは

言いましたが、ステフリーシュ辺境伯家の

養女となったカトリーネ姫様の婚約者に

末息子がなるとは思いませんでした。」


「ふふふ。わたくしも、驚いておりますよ。

フォロス様に出会えたこと、ロイべルート

公爵閣下に感謝を。ありがとうございます。」


「こちらこそ、ありがとうございます。

末息子を、宜しくお願い致します。」





「こちらは、私の妻、プルメリアです。」


「カトリーネ姫様、末息子を選んで下さって

ありがとうございます。ぜひ、お義母様と

呼んで下さいな。宜しくお願い致しますね。」


「はい、プルメリアお義母様、こちらこそ

宜しくお願い致します。」


ああ、この御方が、イグナーツ辺境伯家の

長女であるプルメリア・フォン・イグナーツ・

ロイべルート公爵夫人。50歳。


イグナーツ辺境伯家特有の青の長髪に碧眼を

していらっしゃる美しい淑女です。


「わたくし、実は、イグナーツ辺境伯領内で

女騎士をしていたのですよ。」


「まあ!そうなのですか!?」


3人の息子がいるとは思えないくらい細身の

華奢な身体からは予想が付きませんが


イグナーツ辺境伯家では、次期辺境伯の嫡男

プルメリア様の弟君の次に強い女騎士だった

そうで、これには、さすがに、驚きました。


わたくしも、女騎士たちみたいに鍛えた方が

良かったのかしら?適材適所はあるけれど。


「ええ、イグナーツ辺境伯領に視察に来られた

オースティン様と親しくなり妻になりました。

フォロスは、オースティン様に似たのかしら?

まさか、フォロスもだなんて、面白いわね。」


「母上、からかわないで下さい………!」


「ふふふ。お義父様似なのね。」


オースティン様とフォロス様は顔を真っ赤に。

そのようなところは、そっくりなのですね。


ちなみに、そんなフォロス様を見てニヤニヤ

している殿方と、呆れている殿方がいます。


もしかして、フォロス様のお兄様たちかしら?





「そちらの方々は、

フォロス様のお兄様方かしら?」


「ええ、私たち夫婦の嫡男のロレンツォと

次男のランハートです。」


「末弟、フォロスを宜しくお願い致します。

カトリーネ姫様。ロイべルート公爵家の嫡男

ロレンツォ、30歳です。エリオット王太子

殿下をお支えしていく身です。宜しく。」


「カトリーネ姫様、初めまして。

ロイべルート公爵が次男、ランハートです。

25歳です。医師をしています。我が弟

フォロスを、宜しくお願い致します。」


「ロレンツォお義兄様、ランハートお義兄様

フォロス様共々、宜しくお願い致します。」


宰相を目指しているロレンツォお義兄様は、

黒の短髪に碧眼の青年。ニヤニヤと笑って

いたのは、この御方です。


伯爵になる予定のランハートお義兄様は、

青の短髪に紫水晶の瞳の青年。呆れたような

表情をしていたのは、こちらの御方です。


「ふふふ。可愛い義妹が増えて、嬉しいよ。

ねえ、ランハート?」


「ああ。フォロスの好みを知れて面白いな。

そうは思わないか?ロレンツォ兄上?」


「兄上たちも、からかわないで下さい………」


「ふふふ。 仲良し三兄弟ね。」


「カトリーネ………」


まさに、フォロス様のお兄様たちといった

佇まいの雰囲気の持ち主で、三兄弟が揃うと

色違いの美丈夫が、3人も………


ええ、凄い兄弟たちだわ。






「皆様、こちらにいらしたの!

お父様ー! 探しましたわー!」


「客人が来ているんだ!静かにしなさい!」


「え、あ、お客様!?ご、ごめんなさい!!」


フォロス様と同じ色彩の黒髪に紫水晶の瞳を

持つ、10歳くらいの美少女がやってきて、

ロレンツォお義兄様に飛び付きました。


父親に飛び付いたら、いきなり叱られて、、、

仰天して、わたくし達を見ました。


「クロエ! 何をしてらっしゃるの!?」


「あ、お母様! ごめんなさい………!」


美少女に慌てて駆け付けたのは、おそらく、

ロレンツォお義兄様の奥さんらしき淑女。


銀の長髪に碧眼の瞳………誰かに似ているけど

誰に似ていらっしゃるのかしら?


「って、あれ? フォロス叔父様!?

こちらに、来ていらしたのですか!!」


「あら?フォロス様、お久しぶりでございます。

こちらに、帰られていたのですね。」


「久しぶりだね、義姉上、クロエ、紹介するよ。

私の婚約者、カトリーネだ。」


「まあ!あの噂の?初めまして。わたくしは、

ロイべルート公爵が嫡男、ロレンツォ様の妻

ケイティーです。ちなみに、ステフリーシュ

辺境伯領に行きましたオンタール侯爵が嫡男

ディルークは弟よ。宜しくお願い致しますね。」


「まあ! ディルーク様のお姉様なんですね!

ケイティーお義姉様、宜しくお願い致します!」


「まあ! 可愛いらしいわ!」


ケイティー様は、ディルーク様の10歳年上の

実の姉にあたるらしい。 


なるほど、ディルーク様にかなり似てるけど、

一度だけね、お会いしただけだから………


「このお転婆な子は、

ロレンツォ様と私の娘、クロエよ。」


「ロイべルート公爵が嫡男、ロレンツォの長女

クロエ、10歳です! 5歳の弟がいます!

宜しくお願いいたします!」


「ふふふ。宜しくお願いしますね、クロエ様。」


義理とはいえ、また、可愛いらしい姪っ子が。


どうやら、5歳の甥っ子も増えるみたい。





「フォロス様」


「うん? なんだい?」


「ロイべルート公爵家に連れてきてくださって

ありがとうございます。」


「こちらこそ、家族に貴女を紹介できて嬉しい。

来てくれてありがとう。カトリーネ。」

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