わらべうた
きらきらひかるまどべのゆめの
まえにすわってねむそなまぶた
ひかりはちらちらゆれてるけれど
こもれびさやかにゆめのなか
みずのみちてるがらすのなかに
せをひるがえしておよいでさかな
ぎんのうろこがひかったときに
まばたきすればねがいがかなう
それはあるときあめふるまどに
あごをのっけてそとをみていた
きりさめかかるはるのあけがた
ほそいこみちにたたずむきのみ
…………もうきょうかぎりあえぬとも
たびびとさんのゆめのなか
かぜはよわくてわたしをのせて
つよいときにはわたしをさらう
かぜはいつでもひとのこころを
つれていかずにいられない
はしるおがわのとりにきけ
おもてをあげたしかにきけ
おれのしらないみちをかれらは
たしかにこころでしっている
ここがわたしのせかいなら
ここがあなたのゆくところ
これがあなたのせかいなのなら
ここがわたしのねむるばしょ
…………もう きょうかぎりあえぬとも
たびびとさんはゆめのなか