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赤い血

目覚めの気分は最悪だった。寝ている体勢なのは確かだが頭が揺れる揺れる

このまま寝続けたい本能に抗い今の自分の状態を確かめないといけない義務を優先する。僕は誰だ?


頭の中にこの部屋で寝らざるをえない少年の人生。学校帰りにトラックにはねられた男の人生の2つが混在している



『あなたは7日後に死亡します』



聞いたことのある平べったい声が聞こえる。

「また俺死ぬん?」

これって神の声ってやつでいいよね。そして、これって異世界転生とかいうや〜つではなかろうか?

この少年は6人部屋で寝ているが高熱で生死をさまよっていた。そこに死んだ僕の魂が乗り移ったてきな


僕の推察は続く。死の予告には意味がある

多分避けられない運命だ。もちろん予告前に死ぬかもしれない


転生にも意味がある。少年の人生を奪ってでもしないといけない何かがあるはずだ


だから僕はそっとつぶやく

「神様教えて下さい。なぜ僕はここにいるのでしょう」

「ステータスオープン」


…返事はない。人が寝ているのを感じさせない静寂のみがある


ゲームみたいな世界でもない…


ひょっとして夢オチの可能性も…

僕は曲げた人差し指を噛む。血の味がする

どうやら夢じゃないらしい。新しい人生の始まりだ〜

7日後死ぬっぽいけど〜奴隷生活だけど〜


雲が晴れたのか窓から月明かりがこぼれ僕の指を照らす。僕の血は濃い赤だった


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