第5話 少女と犬とバカ
月がきれいだ…。なんて言ってる場合じゃねえっ!俺は裏切られ、こんな井戸の底に放り込まれちまった。もう死ぬしかねえんだ。でもまあ、しょうがねえか。はあ、牛丼食いたかったなあ…。
井戸から見える月がいなくなっていた。
真っ暗になった井戸の底に、俺はただ座っていた。爺さんの身体が足先に当たってる。もうどれくらいたつのかな?体が冷え切っている。肩の痛みはない。感覚そのものがなくなってきているのだ。
もう長くねえな、と俺はつぶやいた。聞いてくれるのは爺さんの死体だけだけど。少し前まで出れないかと焦っていたが、このつるつるした岩肌と、脱臼した右肩じゃ到底この井戸は這い上がれない。このままこの爺さんと死体になるしかないようだ。
「あーあ、牛丼食いたかったな…」
いろいろ心残りはあるが、やっぱ牛丼は心残りすぎた。たっぷりの紅しょうがをかけて、生卵を落として牛肉をすする。ああいけねえ、腹減ってきちゃった。凍死する前に餓死しちゃう。そういやポケットに乾燥肉があったな。まさぐると乾燥肉がちょうどいい具合に濡れて柔らかくなっていた。爺さんの死体の出汁が出ているが気にしてられない。口に入れて気がついた。しょっぱい。水はあるが爺さんの血で汚れてるのだ。ああ、俺ってつくづくバカだ。
井戸の底で水が飲めないというのはどういう罰ゲームなんだろう。まあどうせ死ぬんだから爺さんの血の混じった井戸の水を飲んだっていいんだが、おなか壊して下痢でもしたらもっと悲惨なことになる。あーもういっそのこと早く死にたい。どうせマミのいない世界じゃ生きてたって仕方ない。
あれ?俺ってそんなにマミのこと好きだったのか?そうだな…。ずっと一緒だった。ずっと一緒に生きてきたんだっけ。修道女にいじめられた時も、山で腹いっぱい食ったときも、ずっと一緒だった。あいつは俺だけのときしか笑わなかった。俺だけしか見ていなかった。ああ、こんなときまであいつの声がする…。もう死が近いのかな、俺。
「…ス」
「キ…ス」
「キリスっ!」
「え?」
「キリス!生きてる?」
「おお、マミか。なんか用か?」
「なんか用かじゃない、バカ!大丈夫?動ける?」
「バカはねえだろ。動けるが、ここは登れねえ。肩をやっちまってる」
「いまロープを投げる。それを身体に巻いて!」
「ロープったって片手じゃ登れねえぞ。引っ張り上げるつもりなら無理だ。おまえひとりじゃ引っ張り上げられねえ」
「いいから巻き付けて!」
けっこう太いロープが井戸の底に投げ入れられてきた。俺は渋々ロープを体に巻き付けた。
「いい?引っ張るよ!」
「引っ張るっておまえじゃ無理だろ」
「あたしひとりじゃないよっ!」
「え?」
グイっと引っ張り上げられた。けっこう速いスピードだった。みるみる井戸の淵が迫ってきて、俺はそのヘリにつかまった。
「ほら、もっと力入れて上がってきて」
「ちょ、肩が痛てえんだ。無茶言うな」
「いいから!引っ張るよ!」
「ぎゃーっ」
俺はどさっと表に放り出された。
「キリス!よかった!」
「マミ?どうして」
「ワン!」
「え?」
マミは包帯の顔を俺の顔にごしごしと擦りつけた。その反対側の俺の顔を変な犬が舐めまわしていた。
「マ、マミやめれ!痛いから。腕痛いですから」
「折ったの?」
「脱臼した。もとに戻すから引っ張ってくれないか」
「わかった!」
マミはいきなり俺の腕をとると両足を俺の身体に突っ張らせてすごい力で引っ張った。
「いだだだだだ、ちげーよ、ただ引っ張んじゃねえよっ」
「いいからあんたが位置に戻して」
スカートからマミの長い足が見えた。俺はドキドキしてしまった。だが強烈な痛みで視界がぼやける。ちくしょう!
ガチっと音がして肩がはまった。急に痛みが薄らいだ。脂汗が大量に出ていた。
「大丈夫?キリス」
「お、おお。だ、大丈夫だ。おかげで元に戻った。ありがとな、マミ」
「ううん、もしあんたが死んでたらどうしようと、そればっかり考えてた」
「死んでたらどうしたんだよ」
「簡単よ。井戸に身を投げる。一緒だって言ったじゃない、いつまでも」
「いやそいつは…」
「なによ?いやなの」
「いやじゃねえけど、もうちょっと自分を大切にだな」
「あんた以上に大切なもんなんてないからね、あたしには」
「はあ。あ、で、この、俺をいまだに舐めまわしている犬は何?それからそこにいる馬は?」
「えっと、話せば長くなるけど、聞きたい?」
「ぜひお聞かせ願いたい」
「えーと、それは一週間前のことでした」
「そんな前からかよ!」
気がつくとマミの服は血だらけだった。だがマミの血ではなさそうだ。
一週間前、あいつは俺のいない時を見計らってマミに俺を裏切るようそそのかし始めたという。あいつは魔法が使える。俺もマミもあいつの魔法はきかなかった。だがそれ以外に恐ろしい魔法を使えるとあいつは言ったらしい。
「血を毒に変える魔法」
「血を毒に?まさか」
「あいつの心を見た。嘘ではなかった」
「けど、あいつの魔法は俺たちには効かないんじゃ?」
「それを確かめたい?」
「まあそうだな。確かめて、ああ効きました、じゃ終わりか」
「あたしはあんたが殺されるのはいや。だから従ったふりをした。隙をうかがってあいつを殺す、そうしようとしていたの」
なるほど、態度が変だったのはそういうことか。
「でもあんたは井戸に突き落とされて、あたしはやむなくあいつと一緒に行った。殺してすぐに戻るつもりだったけど、なかなか隙がなくて」
女の子が何言ってんだよ。この世界は異常だよ。
「それであたしも疲れてきちゃって、すると小さな農場があって、あたしはそこで座り込んでしまったの」
「ちきしょう、無理させやがって!」
「いいの。それであいつはあたしを木に縛りつけて農場に向かった。やがて大きな悲鳴が聞こえた。あいつが農場の人間を殺してるんだって思った」
思いっきり悪人やないですか、あいつ。
「戻ってきたら馬を一頭牽いていた。盗んだのよ。ここにはなんにもねえって怒ってた」
「あんにゃろ」
「それであたしを縛っていた縄をほどくと、いきなりあたしに襲いかかってきたの」
「なんだとーっ!」
「チャンスだった、隠し持っていたナイフであいつのわき腹を刺してやった」
いや、そいつは無理だ。殺せない。小さなナイフでわき腹なんか刺しても致命傷にならない。狙うなら首の頸動脈だ。じゃなかったら耳の下のあごの付け根から脳に向かって一直線に…。
「あいつは怒り狂った」
「そうだろうね」
「剣を抜いてあたしに斬りかかってきたの」
「おいおい…」
なんてことしてるんだおまえは。
「あたし、もうだめかと思った。死ぬのは恐くない。ただあんたに会えないで死ぬのはいやだった」
「恐くないんだ、死ぬの」
「もう何回も死ぬ思いをしてきた。あんたがあたしを見てくれるまで。あんたがあたしを見てくれて気がついてくれるまで、必死に生きてきた。死を恐れたのはあんたに気がつかれないまま死ぬこと。だからもう死は恐くない」
「おまえ、すげえな」
正直そんなに思われてたなんて思わなかった。というか、いま決めた。俺がこいつに殺されるなら文句ない。ずっとこいつのために生きていこう。こいつだけを見て生きていく。こいつがそうしてきたように。
「あいつの剣があたしの喉に迫ったとき、その子があらわれたの」
「ワン」
「え?マジで」
「そのワンちゃんはあいつから気をそらしてくれた。あいつがワンちゃんに気を取られて後ろを向いたとき、首の後ろにナイフを突き立てたわ」
それは延髄と言って急所ですから。即死しますよ。
「あいつは倒れこんだけど、あたしは構わずナイフで突きまくった。それこそ体じゅう」
「おいおい、どんだけ憎いんだよ」
恐怖は人を鬼にする。いくら訓練を積んでいたって恐怖に支配されたら我を忘れる。どんな残虐なことでも無我夢中でできる。合同演習で一緒になった米兵がそう言っていたことがある。
「それで殺したのか?」
「うん。死体はその馬で牽いて行って川に捨てた。あとで気がついたんだけど、あんたのナイフをあいつに刺しっぱなしにしてきちゃった。最後に心臓に突き刺したとき抜けなくなっちゃって」
「ナイフなんか惜しくないけどな。それよりよく無事だったなあ」
「怒ってないの?」
「なにを?」
「殺したこと」
「俺のためだろ?怒ってねえよ。それよりおまえの責任は俺だ。俺がやつを殺した。そういうことにしとく」
「だってそれは」
「いいから従え!」
「はい、キリス」
まあしょうがないさ。みんなあいつが悪いんだ。それより馬か。困ったな。馬は農場ごとに烙印っていうのを押されて印をつけられているはずだ。そんなのを一緒に連れ歩いていたら、真っ先に疑われるに決まっている。
「馬はそこらの木に繋いでおこう」
「でもあんたを助けてくれたんだよ?」
「いえ、馬が自主的にそうしたわけじゃないですから。あんたに引っ張られてそうしただけですから」
「そんなことないよ。ロープを持って来てくれたのも、繋いで引っ張れって教えてくれたのもこの子だよ」
「おまえ、馬と話ができんのか?」
「話なんかできないけど、このワンちゃんがそうこの子と話してるのを聞いただけ」
「あー、そう」
ますますわからない。えーと、馬と犬、ですかあ?
「じゃあお礼を言うだけ言って、ニンジンかなんかあげて、それで帰れって言ってくれない?」
「農場はみんな殺されたから帰っても誰も世話してくれないって言ってる」
「お前馬と話しできんじゃねえか」
「と、いうふうにお馬さんが言っているような気がする」
「わかんねー」
もうしかたねえ。どうにでもなれ、だ。
「じゃ、荷物をそいつに背負ってもらおう。どこか町まで行きゃ誰か世話してくれる人が見つかるだろうし、拾ったっていえば罪にもなんないだろう」
「よかったね。一緒に行っていいって」
ヒヒン、と馬が鳴いた。
「ちょっと待った。こいつはどうすんだ?」
「ワンちゃんは当然一緒に行くって」
「勝手に決めるなよ。だいいちなんで犬とも話せるんだ。ドリトル先生か、おまえは」
「誰?そいつ」
「いや、いい」
ここで不毛な論議はやめよう。ここは異世界なのだ。そしてこいつは不思議ちゃんだったのだ。
「とりあえずどこか近くの町に行こう」
「シルシュが案内してくれるって」
「え?だれ、それ」
「このワンちゃん、シルシュっていう名前らしいわ」
「それもそいつが?」
「そうよ。それからこのお馬さんはメシア」
「それもそいつが言ったのか?」
「ううん、あたしがつけてあげた」
ああもう訳が分かりません。マミは何か未知な力を持っている。それはわかる。だがそれは生まれつきなのかそうじゃないかは全くわからなかった。
カルネ村から何日も歩いたが、めぼしい村や町はなかった。ほんとうにあの犬が案内しているのかわからないが、行く当てもない俺たちに別に不安はなかった。ただ何日も野宿が続いた。そろそろ柔らかいベッドが恋しい。まあ柔らかい、と言っても孤児院では枯葉を敷いたベッドだからな。寝心地はよくないけど。
「ワン」
「キリス、もうすぐ街に着くって。あと一日らしいよ」
「そうか。じゃあ今夜はここに野宿しようか」
俺は昇り始めた月を見ながら言った。キャンプの用意をし、焚火を起こした俺はすぐに鹿肉のベーコンを炙った。こんなことをすればすぐに魔獣や魔物が寄ってくる。旅に出る前はムシュフシュが追っ払ってくれたが、いまは姿が見えない。しかしそんなのに襲われなかったのは、運がよかったのかそれともどこかでムシュフシュが守ってくれていると思うようにしていた。
「ワウ」
「こらシルシュ。お行儀が悪いですよ」
「キリス、違う。なんか来た」
「ああ。わかってる」
魔獣や魔物ではない。これは人間の気配だ。
「まったくひっきりなしに襲ってきやがって」
俺たちがカルネ村を出てから昼夜を問わず盗賊が襲ってきた。その度に撃退してきたが、あまりの数の多さに、俺はこの国の住民のほとんどは盗賊じゃないかと思ったほどだ。これまでも軽く百人以上は倒している。まあ、命まではとってはいないが。
「こいつは驚いた。こんなところで若いアベックがイチャイチャしてる」
「けへへ。うまそうなもんを焼いてんじゃねえか。しかも馬までいる。こいつはどこかの商人の馬鹿息子なのかな」
「ああ。見たとこまだガキだが運が悪いとあきらめさせてやろうぜ。女は…なんだか顔は気味悪いがまあ体は充分育っているようだぜ」
「この暗さだ。顔なんか関係ねえよ」
「ちげえねえ」
盗賊は勝手なことを言っている。すでに周囲は囲まれた。ニ、三十人はいるかな?
「マミ、焼けたぞ」
「キリス、このビスケットっていうのもっと頂戴」
「うまいだろー」
「なんなのこれ?」
「俺のいた世界の食い物さ」
「あんたときどきわけわかんないこと言うね。俺のいた世界だとか、こっちの世界、だとか。まるであんたはこの世界の人間じゃないような言い方」
「そのうち話してやるよ。これ、シルシュ、よだれたらすな!」
馬のメシアはのんびりと草を食ってる。ベーコンに興味はないようだ。
「おいおいおい!こっちは無視か?いい度胸か、それとも馬鹿か」
「親分、きっと恐怖で現実がわからなくなったんでしょう」
「じゃあ俺たちがその現実ってやつを、たっぷり味あわせてやるか」
盗賊たちがそれぞれ武器をかまえて近づいてきた。まったく気な毒なほど同じようなやつらだ。ひとり、またひとり消えていく。みな声も上げられず落とし穴や木に吊るされていく。俺は俺たちのキャンプ周辺に隙間なく罠を仕掛けていた。それは野生の獣を捕まえるというより、襲ってくる盗賊を捕まえるためであった。いやいやそれにしてもこの数は異常だ。この国の王様はきっとイカレているやつなんだろう。静かになって、様子を見るとみんな昏倒している。それぞれ毒をくらっているからだ。それぞれの罠には毒針もセットしている。死にはしないが意識はしばらくなくなる。
「みんな静かになったな」
「じゃあ食事の続きしよっ」
「ええ?なんか持ってるかもしれないよ」
「さんざん見てきてなんにもないってわかってるでしょ?いい加減汚いし、触るのも嫌。ほっときましょう」
「汚ねえって、おまえ…」
泥女って言われてた汚い子供だったって忘れたのか、という言葉を俺は飲み込んだ。いまは顔は包帯だらけだが服は小ぎれいにしているのだ。きれいなのはいいがスタイルがよすぎてときどきドキドキしてしまうのが難点なのだが。
「月が綺麗」
「お、おお。おまえもさ」
「うん。ありがとう、キリス。あたしがあの孤児院でいた毎日も、ずっとあんたにありがとうって言ってたよ。あんたは気がつかなかったかも知れないけど。赤ん坊のとき、みんな何もしゃべれないはずなのに、あんたはときどきブツブツ文句を言っていた。あたしは必死であんたにうったえたけど、あたしのは声にならず泣き声に。修道女に蹴飛ばされようとしたらいっつもあんたが気を引いて、あたしを助けてくれた」
「そんな赤ん坊のときのことなんか覚えてないよ」
いや、覚えてる。いつもとなりに寝ていた子だ。弱々しくて、誰かが助けないと死んでしまうような子だった。俺は赤ん坊だったがこいつに真夜中、ヤギの乳を飲ませたり汚れたおむつを替えたりしてやった。小さい体だった俺は苦労したがな。それでもこいつがなんとなく覚えているのが可笑しかった。
「あたしにはいろいろなものが見える。それは確信に近い。でもあんたは見えない。いっつももやがかかっている。最初は恐かった。それはあたしが飲み込まれてしまう恐怖。でも委ねてしまう誘惑に勝てなかった。あなたがあまりにも優しかったから。あなたの力は、すべてを呑み込んでしまう力。そして気がついた。言いようのない幸福感。こんな世界にそんな幸せな気持ち、信じられる?あなたが悪魔であってもいいと、わたしは今も思っている」
ながながとマミはしゃべった。こんなにしゃべる子ではなかったと思ったが、こいつが初めて経験する自由の世界に、少し興奮しているんだと俺は思った。
「俺は悪魔じゃねえよ。自衛官だ」
「えと、なにそれ?」
「自由を守る戦士のことだ」
「それって兵隊や騎士ってこと?」
「ぜんぜん違う。俺たちは敵から自分の身やなかま、そして国民を守る。敵は戦争相手だけじゃねえ。自然災害で困った人たち、危機に瀕した人たちだ」
「そんな人たちが兵隊だったら戦争は起きないね」
「いや。やっぱり俺たちは戦争するために存在する。それは言い逃れできねえんだ」
「じゃあ、自由を守るため戦争するのね」
「それじゃあどっかの国の言い訳だ。いいか、ここが大事だ。戦争しないために俺たちがいるんだ。俺たちがいることで戦争しないで済む。相手が攻めてこれないようにする。だから俺たちは何もしない。だが舐められないように相手より一歩先を行く。こいつが肝心なのさ」
「よくわかんないわ。歯向かえば殺す、でいいんじゃないの?」
「殺したくねえんだって」
「かわった兵隊さんね」
「よく言われました」
マミはわかってくれたようだ。俺のことを、だ。だがこいつはきっと変わらない。俺のためにこれから殺戮を厭わないだろう。こいつは俺以外、人と認めていない、いや、人を認めていない。こいつには俺とマミしかいない。いや、俺しか見ていない。あとは泡沫なのだ。
「なあ、マミ。不自由な生き方をするのは俺は嫌いだぞ」
「不自由?自由ってあんたは言ったけど、その反対もあるの?」
「拘束された生き方だ。俺に囚われていたらダメだってことだ」
「あんたに拘束されたことなんてない」
「心を縛るってこと。体じゃなく」
「あんたの心にはあたしはいないのか?」
そうきたか。実際そういう屁理屈になったらこういう話はどうにもならない。
「食って寝よう。あしたはあの街に行かなきゃな」
「うん」
「そういや、あの街はなんていうとこだ?」
「シルシュは、ウインデルって言ってた」
「ウインデル?」
俺はすっげえ嫌な予感がしまくりだった。
行くべきが、行かざるべきか…。いろいろな意味でいわくがありすぎる。俺たちの運命がきっとそこに向かわせているんだろう。ウインデル…いったい何があるのだろうか。
次回、『王都ウインデル』です。